ダーティー・ハリーで有名なクリント・イーストウッドが無類のジャズ好きであることをご存知だろうか?そして伝説のサックスプレイヤーであり現在もなおジャズ界に多大な影響を与えているチャーリー・パーカー(1920〜1955)の生涯を綴った映画「BIRD」を監督していたのを知っているだろうか?
恥ずかしながら私はその事実をつい最近知った。チャーリー・パーカーはそれより前に知っていた。とはいっても矢野沙織が尊敬するサックスプレイヤーにチャーリー・パーカーを挙げたことがきっかけで知ったぐらいだからこれまた最近。さらに白状すると矢野沙織を知ったのも報道ステーションのテーマ曲「Open Mind」がきっかけだったくらいだからジャズにはめっぽうウブなのだ。ちょっとオマセさんになるべく「BIRD」を入手。
そうBIRDとはチャーリー・パーカーの愛称のこと。そして彼は晩年BIRD LANDという自分の店を持つ。映画の感想を一言でいうとミュージックビデオ。ジャズにウブな親父には難しい。背伸びしすぎたのかもしれない。ジャズの奥行きを感じることができるかと期待して観たが感情移入できる部分はなく,ジャズへの感慨を深めることには至らなかった。ただし音源としてチャーリー・パーカーの当時の演奏使っているということは興味深い。古い音源を加工したと思われるが音質の悪さは感じなかった,音職人がいるに違いないと思った。ちなみに音楽監督はハービー・ハンコック。
音声・字幕メニュー
このDVDで感心したのは字幕・音声メニューにミュージック・トラックという選択肢があることだ。これを選ぶとDVD再生中に出力される音声は音楽のみとなる。おそらく,ありきたりのジャズに飽きたクリント・イーストウッドがこのミュージック・トラックのためだけに映画を撮影したのではないか邪推した。
そう思って聞き始めると感動できないストーリーに触れずに音楽を楽しむことができるので,結構いけるかもしれない。クリント・イーストウッド粋な計らいありがとう。
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