今後に向けて
自分の不甲斐なさを棚にあげて今後の対策を検討してみる。言い訳になるが,今回は序盤の強風区間で集団全体の速度があがらず,ボーダーラインすれすれにいる自分にとっては関門時間への猶予を削ることになってしまったのが敗因だったようだ。Stravaに「TdO 210km 序盤平坦区間」というスタート地点から普久川ダムまでの約68キロのセグメントがあったので昨年との比較をしてみると,昨年の1:45:09(平均時速38.9km/h)に対し,今年は1:52:21(平均時速36.4km/h)と7分強遅れていたことがわかった。この7分強が自分にとっては命取りとなった。
普久川ダムに入るまで先頭集団に居残れたのはよかった。そこだけは収穫。途中で千切れたものの,千切れるまで間は大集団のドラフティング効能を受けることができた。Strava「 TdO 普久川ダムの登り」をみると昨年の29:09に対し25:35と3分半短縮できていた。普久川以降のセグメントはすべからく昨年よりタイム向上している事は確認できたので地味に登坂力,持久力は向上はできていたのかもしれない。
しかし普久川が25分でいいのか?平均パワーは224W。3倍W強しか出ていない。自己ベストの3.89倍Wに遠く及ばない。ここにも敗因があった。Stravaには同じ市民210キロを走ったライダーのログがあるので,片っ端から覗き比較し完走条件まとめてみた。
なんとStravaには同じ210キロを走ったログが39件もあった。データを抜き出し軽く統計処理してみた。ざっくり完走者(Finisher)と完走できなかった者(DNF)がどのようなタイムで普久川ダムを登ったか調べた。データは普久川ダム1回目のタイムとなっていて,2回目のタイムではない。乱暴に見ると普久川ダムを17分台で登れば完走率100%で,23分台だとDNF100%ということになる。速い選手なのにDNFとなっている記録があったが,ログから察するところ落車した形跡を読み取れたり,急激にペースダウンしているのでメカトラか痙攣などの体調不良を起こしたのではないかと思われた。完走率だけについてもグラフ化したみたところ210キロのボーダーラインラインは22分台ということがわかる。20分台で登れれば大丈夫そうだ。さらに普久川ダムを20分で登るための条件について調べてみた。ヒルクライム計算機に普久川ダムのスペック(距離7.3km,高度差325m)を投入すると,自分の場合は出力体重比4.1W/kg以上が必要ということがわかった。この値をフレッシュな脚ではなく70キロ走った脚で叩き出す必要がある。集団の中で脚力温存できるとはいえ70キロだから軽くTSS100は超えていると思われる。それがTdO210の完走への最低条件なのだ。なんで最低かというと,2回目の普久川ダムや,その先にもいくつもの難所があるからだ。まとめると210キロの完走最低条件はTSS100以上からの4倍W20分をいうことだ。ためにならない情報としては,210キロ完走した8割(正確には77%)の選手がStravaを使っているということは,Stravaを使うことは完走率3割のツールドおきなわ210の完走率を自らあげるための特効薬かも知れない(笑)。
来るツールドおきなわ2015もできることなら懲りずに市民210キロエントリーし今度こそ完走を果たしたい!そのために脚力強化は大きなテーマだ。4倍W20分を老体に鞭打って成し遂げたい。食生活についてもちょbit軌道修正。高タンパク低脂肪であれば正義と思っていたが,できることならちゃんと噛みごたえのある食材で実現したいと思っている。噛まずに飲み込むよりは咀嚼することはきっと栄養面だけでななく体に良いと考えるからだ。あと炭水化物は悪だと思い込んでいたけど良質の炭水化物は摂ろうと考えている。例えば白米食べるなら玄米にするとかね。さあて来年に向けて頑張るぞ〜!
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Aikawaさん、はじめまして
自分も同じような解析をしていて、ツール・ド・おきなわはこれまで 5回出場して途中足切りということで親近感がわきました。いろいろ参考になりました。自分の解析は以下のページです。
https://www.facebook.com/RacingTeamUNO/posts/657990187654223
投稿情報: Suto | 2015/03/27 06:02
Sutoさん,コメントありがとうございます。Facebookページ拝見しました。210キロ完走には普久川20分台という条件が別の視点からも確認できたのでうれしいです。いま現在まだ4倍W20分に至っていませんが精進していきます!
投稿情報: しげっち | 2015/05/01 10:59