コークスクリューで有名なラグナセカサーキットでアメリカGPは開催された。予選結果は最高峰クラスの4人のアメリカンライダーが二列目グリットまでを占領するという状態(エドワーズ:2,ロバーツジュニア:3,ホプキンズ:5,ヘイデン:6)。そんな中ポールポジションを獲ったのは地元ライダーではなくオーストラリア出身のバーミューレン。スズキと予選には定評のあるBSタイヤで今期二度目のポールポジション。ペドロサはラグナセカ初体験にも関わらず4番グリットを獲得。抜きどころの少ないラグナセカにはフロントロー以外は優勝者がでたことがないというMotoGPジンクスがある。フロントローは当然チェックだが,4列目10番手のロッシも要チェック。というのは前戦ドイツGPでロッシは10番手から優勝をもぎ取っただけに「また」という期待が掛かる。という前フリで決勝スタート
ホールショットはジュニア,その後にバーミューレン。バーミューレンは1周目最終コーナでジュニアをパス。早速プッシュしジュニアを離しにかかる。ところがジュニアはペースがあがらない。ヘイデンにもコークスクリュー立ち上がり抜けれ,その後ストーナーとペドロサの両者に4コーナ立ち上がりで左右から挟まれながら抜かれてしまった。
そんなトップグループのバトルの後方で10番手からロッシが追い上げをしていた。トップグループよりもタイムは速い。ジュニア,メランドリを抜き残り10周時点で4位になり,約3.5秒差の3位ペドロサの追撃が開始される。(おっとストーナーはペドロサとのルーキーがちんこバトルにてスリップダウンし戦線離脱してしまった。ちなみにストーナーは今季4度目のリタイア。)
23周時点ロッシ4位
ギャップは徐々に減っていきピーク時3秒程度となるのだがどういうわけかギャプが広がり始める。なんとロッシのバイクに異変が発生した。ロッシの走りにタイアが悲鳴をあげたらしくリアタイアが剥離しグリップを失っていた。ロッシはペースを落とさざる負えずスローダウンしたところに,気温39度の灼熱地獄が追い討ちをかけエンジンブロー。コース上で白煙を吐く。何としてでもポイントが欲しいロッシはマシンを騙し騙し走らせるがラスト2周でエンジンが止まってしまった。
レースの方は中盤からトップに立ったヘイデンが余裕の走り,それを追うペドロサ,レース終盤に調子が上がったメランドリが表彰台に飾った。ホンダのワン・ツー・スリーフィニッシュとなった。
結果を見るとヘイデンは2年連続の地元GP優勝。さらにはラグナセカのジンクスを破る2列目6番グリットからの優勝。シリーズポイントも194と2位のペドロサに34ポイントも開けるブッチギリ,ロッシはノーポイントで終わったため51ポイント差,ランキングは4位に落ちた。そして自力優勝の道は閉ざされた。残り6戦ということを考えると,2位のペドロサであっても自力優勝は無理。ロッシ絶体絶命のピンチ。ロッシにとっての明るい材料としては次戦までひと月あるのでYAMAHA M1を熟成させることができることと,残り戦う6つのサーキット全てでロッシは優勝経験があるということ。果たしてロッシの追撃届くのか?ヘイデン逃げ切るのか?それともペドロサか?メランドリか?おそらく今シーズンのキャンピオンはこの4名の誰かが獲ると邪推。新人賞はペドロサ当確でいいだろう。
http://www.youtube.com/watch?v=ZAphH37eMcg
今期2度目のタイヤトラブルですなあ。
ロッシのモチベーションが落ちてしまうでわないか!
ヤマハの底力に期待AGE!
投稿情報: ぜ | 2006/07/25 21:04
ロッシ,今期ノーポイントレースが3回あるのは痛いよね。
http://www.intellimark.co.jp/bikeArticles/news20060725001.html
上記インテリ記事のロッシの開き直りともとれる発言が気になります。
予選で全然奮わないマシンだったから一夜漬けギャンブルチューニングに賭けてハズれたのではと邪推。
梶川社長も観戦している中,ヤマハの大黒柱ライダーがリタイアという赤っ恥をかいたんだから残り6戦限りのM1だけど社運をかけて仕上げて欲しいねぇ。
投稿情報: しげちか | 2006/07/25 23:52