これから始まるヨーロッパラウンドを占う上でも重要なポイントとなるフランスGP。注目のポイントとしてはポイントリーダのストーナがヨーロッパでも強いかどうか?さらにBSタイヤはヨーロッパでも勝ちつづけるのか?さらにさらにホンダは不調からいつ脱するか?など目白押し。
予選では計時終了後にコーリン・エドワーズがそれまでのストーナのタイムを塗り替え初のポールポジション奪取。2番ストーナ,3番カルロス・チェカ,4番ロッシというグリッド。昨年のフランスGPで2番グリッドだった中野選手は14番グリットと低迷。しかしインタビューではレースでは何が起こるか分からないから頑張ると積極的な姿勢をみせていた。今回のホンダ+ミシュランパッケージはカルロス・チェカ以外パッとしない。
決勝は今シーズン初となる雨天レース宣言にてスタート。
スタート直後,大失敗をやらかしたのはコーリン・エドワーズ,折角のポールポジションなのに1周目終了時点でブービー。MOTTAINAI♪
サーキットには次第に雨が落ちてくる。そんな中息巻いて走っていたのは地元ライダー。暫定トップを走っていたロッシさえもコーナーでぶち抜くという快挙。ランディ・ド・ピュニエとシルバン・ギュントーリら地元ライダーの威勢のイイ走りは目を見張るものがあった。
雨脚は次第に強くなりライダー達はマシンをレインタイヤを装着したマシンにチェンジ。いち早くマシンをチェンジしたエドワーズは今度はタイミングが早過ぎ,早々にタイヤをダメにしてしまうという空回り状態。MOTTAINAI♪
最高のタイミングでマシンチェンジをしたのはクリス・バーミューレン。トップグループがマシンチェンジしコースインしたときにいきなりトップグループに混じっていた。バーミューレンはそれだけではなかった。どんどん強くなる雨にも関わらずコンスタントに走り,あっというまに11周目にはトップに立つ。そう,バーミューレンは雨が得意なライダーだったのだ。雨が得意なライダーは他にもいた。マルコ・メランドリーだ。メランドリーは昨年の雨のオーストラリアGPで勝っていた。バーミューレンとメランドリーだけ他に抜きに出た走りで独走し始める。(ちなみに昨年のオーストラリアGPと言えば中野選手の幻のトップ走行が思い出させる。)
ロッシは16周目までバーミューレンとメランドリーには遅れギャップがありながらも3位を走っていたが,17周目にストーナーに抜かれ,ヘイデンに抜かれ,ペドロサに抜かれ,アレックス・ホフマンにも抜かれてしまった。ヘイデンは26周目に転倒し戦列を離れる。結果は1位バーミューレン(初優勝),2位メランドリ,3位ストーナ,4位ペドロサ,5位ホフマン,6位ロッシとなった。
中野選手は今シーズンとなる一桁入賞が期待されたが20周目転倒でノーポイントに終わった。
今回の漁父の利は玉田選手。多くの選手がスリップダウンで戦列を離れたおかげで9位と今シーズン初の一桁入賞を果たした。これもレースだ。
結果を見ればBSタイヤのワンツースリーフィニッシュ。BSはヨーロッパでも強さを魅せた。
次回はロングストレートを有するイタリアムジェロサーキット。イタリアンライダーが熱い走りをするに違いない。早くもカピロッシの鼻息の荒さが感じられる。
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