MotoGPクラスはすでにチャンピオンが決まっているしランキング2位のロッシとランキング3位のペドロサとのポイント差は24ポイントもあるのでチャンピオンシップに変化はないだろうと思っていたが,予選でまさかのロッシの大転倒!右手を3ヶ所を骨折するという怪我に見舞われた。トップスピードを稼ぐためにトラクションコントロールを犠牲にした副作用として,最近のハイテクマシンではありえないハイサイドを食らうというまさに手痛い代償を追った。予選トップはまたペドロサ。地元スペインだけあっていつもより多めにアドレナリンでるのだろう。2番グリッドにストーナー。3番グリッドにヘイデンが続く。
予選を楽しませてくれたのはダンロップタイヤを履くギュントーリと玉田選手。ダンロップはタイヤの本数制限をうけないのとシーズン最後ということで予選タイヤを使いまくるという大盤振る舞い作戦が功を奏して,5番グリッドにギュントーリ,6番グリッドに玉田選手となった。
決勝の出場が危ぶまれるロッシは6列目18番手グリッド。グリッドが不利であるがペドロサとは24ポイントも差があるのでペドロサが優勝し25ポイント獲得しロッシがノーポイントにならない限りチャンピオンシップシリーズ2位を逃すことはない。
というところでレッドシグナルブラックアウト。
正式リザルトはインテリ様あたりをご覧頂くとして気になるライダーへの雑感を書き連ねてみる。
ロッシ頑張った。まずは決勝に並んだことに脱帽,そして暫定15位に順位を上げたことにプロを感じた。でもその後は体の限界に達しリズムが狂ったようだ。公式発表ではエンジン関係のトラブルが発生したそうであるが、俺は集中力よりも痛みが超えリタイヤに至ったと邪推する。ピットに戻ってきたときのロッシの目には力が失せていた。顔色も青ざめていた。残念な結果であるが,ロッシはよくやったと思う。怪我を早く治し,YAMAHA YZR-M1を進化させ来シーズンチャンピオン奪還に精を出して欲しい。
実はロッシがコースを走っているとき中野選手,玉田選手は16位,15位を走っていて,追い上げてきたロッシに抜かれるという場面があった。中野選手,玉田選手,両者とも抜けれてもなお食い下がりロッシに挑んでいく姿に感動を覚えた。玉田選手は本当に責めていたと思う。玉田選手はMotoGPでのレース活動に一旦ピリオドをうつ。パッとしないシーズンで最後の花道を自分で飾ることができなかったかもしれないが,最終戦にロッシに食い下がる走りは見応えあった。来シーズンはワールドスーパーバイクという話。応援するぜ!
中野選手のリザルトはいつも通りの一桁ポイントとなってしまったが今シーズン通して大きな怪我をしなくて良かったと思いたい。これは来シーズングレシーニに移っても大きなアドバンテージになると思う。早くも気になるのは決勝翌日からの居残りテスト。おそらく中野選手はグレシーニのマシンでアタックをする。同じホンダエンジンをもつマシンであるがタイヤがミシュランからブリヂストンとなる。タイヤかえただけで,どんだけタイムを削ってくるかに注目したい。
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