リードをかえた。葦(ケーン)で作られているリードからプラスティックリードにかえた。今までは石森ブランドのWoodStoneの3番もしくは3半を使っていた。WoodStoneリードは高品質という触れ込みなので月に数度しかサックスを吹かない俺にとってはうってつけでハズレレードをひく確立を軽減するのに役立った。しかし,それでもハズレリードが無いということではないので,ハズレをひいてしまうことがある。しかもハズレに気付かず吹き続けてしまった自分に後で気付き情けなく思うこともある。そんな悪循環から脱するため,プラスティックリードに手を出してしまった。
レジュール(LEGERE)アルトサックス用 スタンダードカット
プラスティックリードの最大の特徴は品質が一定ということだ。いつ吹いても同じ音色。葦から作られるリードは似たような品質のリードはあるが同じリードはひとつとしてない。そしてその中にアタリ・ハズレがある。しかもアタリであったとしても数時間も吹いていると性質が変化しアタリがアタリでなくなってしまうことがある。それがプラスティックリードにはないのだ。まぁその関係からかプラスティックリードの1枚の価格が通常のリード1箱分に相当したりする。
レジュールのリードは普通のリードより若干柔めという話だったので3番を入手し吹き始めた。
インプレとしては葦リードに比べるといきなりの違和感。まずは下唇へのあたりがツルツル。葦リードは適度にざらざらとした摩擦があり下唇がリードに留まっているが,プラスティックリードは摩擦がなくツルツルなので下唇の居所をみつけるまでに少々時間を要してしまった。それよりもインパクトがあったのは低音が出ない。きっとそれは俺の吹き方に問題があるんだと思うが今まで以上に息の入れ方を意識しないと低音がでないし出ても安定せず震えまくりだった。ただ,これはある意味正しい息の入れ方(アンプシャ)の練習になるかもしれないと思った次第。高音については今まで使っていたリードとさほど変わらない。音量は少し大きくなった気がする。音質については息の入れ方なのかもしれないが以前よりハスキーな気がする。葦リードに比べどことなく無機質な印象も持ったがそれは先入観か偏見かもしれない。
しばらく吹いてみて気付いたこととしては流石プラスティックリードと呼ぶべきか?疲れを知らないリードだということに思い知らされた。葦リードはしばらく吹くと内部まで水分(ぶっちゃけ唾)を含みリードの腰が柔くなり鳴りにくくなるので交換するのだがプラスティックリードはそのようなことがいっさい無い。だからかも知れないが思いのほか堅く感じる。そんなことなら,もう一段階柔いものにするべきだったか?それともスタンダードカットではなくスタジオカットというのにすればよりよかったのかもしれないと妄想している。
レジュール(LEGERE)アルトサックス用スタンダードカット スタジオカット
上記ページには
抵抗感がありリッチなサウンドのスタンダードカットと、吹きやすくフレキシブルな演奏性のスタジオカットと紹介されている。確かにスタンダードカットは抵抗感がある。それは初心な俺にもわかった。もしかして俺には吹きやすいと言われるスタジオカットの方がよかったのか?しかしポンポン買いまくる程安価な代物でもないので今のリードをもうしばらく使い込んでみようと思うのだった。
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