サマーブレイク中のニュースの通り中野選手のマシンはワークス仕様のマシンへと化けた。ペドロサと同じ仕様だという。ということはニューマチックではないということか?ともあれニューマシンを得た中野選手はフリープラクティスから元気のいい走りをする。この調子ならば予選で2列目いやフロントローもいけるんじゃないかと期待をしてしまったが予選は生憎の雨。完全ウェット。しかも時間とともに雨脚が強くなるという状況なのでウェットセッティングを詰めるという作業もできないまま8番グリッド3列目となってしまった。
でもニューマシンでの今シーズンのベストリザルトを出すと公言したので期待をもって決勝をみつめる。
決勝はドライ。期待をもってスタート3列目を凝視。しかし中野選手のスタートはいつになくしょぼかった。12番手まで順位を下げてしまう。まだニューマシンに慣れていないのか?それともニューマシンに搭載されていると思われるローンチコントロールの操作をミスったのか?謎だ。少なくとも12番グリッドだったペドロサはローンチコントロールの威力で1コーナーまでに6〜7台抜いていた。中野選手にとってスタートは今後の課題だ!
出遅れた中野選手ではあったがレースのペースは悪くない。完全にタイヤに熱が入ってからどんどん順位を上げてゆく。残り5周時点で4位。3位を走るカピロッシまでは追いつく事を密かに期待したがそこまでは無理だった。しかし堂々の4位入賞!もちろんシーズンベストリザルト!素晴らしい。
リザルトを眺めていたら気になるデータがあった。4位入賞を果たした中野選手のニューマシンはさぞかしストレートスピードが伸びているのだろうと確信し直線番長ランキングを眺めたら,ななんとワースト4位(14/17)だった。でもベストラップランキングは4位。そういえば中野選手はニューマシンについてコーナーの進入のフィーリングがいいとコメントしている。ということはコーナリングだけで成績を残したといえるかもしれない。ニューマシンがそこまで直線遅いとは思えないので,まだまだマシンポテンシャルは伸びる可能性があるように思える。表彰台にのぼる日も近い!
ロッシは夏休みを挟んでアメリカGPに続いての連勝,好調さをうかがえる。ストーナーはアメリカGPに続いての転倒リタイヤ,ラップタイムはズバ抜けて速いのに結果に結びついていない。レースウィークは胃痛に悩まされたという。もしやプレッシャーに負けてしまっているのか?
次戦サンマリノが楽しみだ。
ニューマシンのストレートスピードが今イチ振るわなかった件について妄想してみた。
グレシーニとして真新しいニューマシンのデータが不足していたため踏み込んだ設定ができず今イチに終わったのではないかと邪推した。
つまりレースウィークに初めて乗り始めたバイクならば正確な燃費もわからないのでいきなり燃調いじってパワー出すということも出来なかったのではないか?ということだ。
とりあえずワークスからもらった吊るし(default)の状態でどんだけのものか素性を知る上でも手堅いセッティングで走ってみたのかもしれない。
ただ決勝翌日からの居残りテストで百周以上走りグレシーニは新エンジンについても理解を深めたのではないかと思う。ブルノで得たデータを活かしてサンマリノでは直線番長ランキングでトップ10には入ってくることを期待したい。
投稿情報: しげっち | 2008/08/21 15:09