庭でこっそりくんせい作りにいそしんでみた。物置の肥やしと化した余り炭と使い古した七輪といぶすくんを取り出し準備を始める。保管方法が良かったのか炭火は思いのほか良く燃えた。炭が化石化し石炭に化けたのか?(ウソ)準備ができたところでいぶすくんの底にくるみのチップを置き上段の網の上にスパイスを振った鶏のささみを並べる。
くるみチップ
鶏ささ
フタをしてしばらくするとフタの隙間からかすかに煙が立ち始める。
いぶすくんポッポー
いぶすくんの中の様子を覗きみたいが,ここでフタを開けたら終わりと流行る気持ちを抑えてじっといぶす。20〜30分経ち煙も上がらなくなったのでおもむろにフタを開ける。
鶏ささくん製完成
ウマそうな色。香ばしい香り。そして簡単。ちょこっと食べてみるとウマイ。単品だけで食べるのは勿体ないと手作りパンとレタスを加えサンドウィッチにしてみる。
手作りパンとコラボ
くんせいなのでささみの割くと中は真っ白。食感がパサパサなので少し燻し過ぎたかもしれない。ともあれ味よりも手作り感満載の逸品に悦に浸る。
まだ炭は残っているのでくんせい第2回戦を実施。
ゆでたまご
次なる食材はゆで卵。網から滑り落ちないか心配したがうまく並んだ。前回同様にフタをしてしばらくいぶす。
ゆで卵の燻製
ゆで卵の燻製完成!とてもいい色。
くんせい卵試食
頬張ってみるとこれまたウマイ。たかがゆで卵がこれ程うまくなるとは思わなかった。大成功。これまた単品で食べるのはもったいないと急に思い始め,たまらず
赤ワイン
赤ワインを引っ張り出しチビチビやりはじめた。ますますうめぇ。
アルコールも入り勢いづいたところで第3弾にチャレンジ。今度の食材はサケの切り身。サケは英語でサーモン。くんせいは英語でスモーク。つまりサケをくんせいにするとスモークサーモンになる。自家製スモークサーモンなんて想像しただけで垂涎ものだ。炭の補充はないが火力は十分持つだろうと切り身をならべくんせいスタート。
サケの切り身
フタをして様子をみる。10分経ってもフタから煙があがらない。20分経っても煙があがらない。どうやら炭の火力が弱まってしまった。急遽,いぶすくんを屋内のガスコンロにかけ直し熱を入れ直す。そう,いぶすくんはガスコンロでも使える。しかし火加減がわからないので中火で様子をみていると急に煙が出てきたので弱火に抑え様子をうかがう。ガスコンロから目を離しワインをがぶがぶ飲んでいたら存在を忘れていた。気付くといぶすくんから煙りがあがった形跡なし。フタを開けると切り身は焼き上がっている。
切り身は燻されていないのでちっとも色が変わっていない。要するにスモークサーモンは失敗した。食べてみるとほんのりくんせいぽい雰囲気はあるものの時間かけ過ぎでパサパサしているしインパクトの無い味に終わった。
後味は悪かったがいぶすくんと十二分に楽しめた。今後の課題としてはガスコンロでのくんせいを成功させることか?もしくは飲みながらの調理は良くないということか?機会があったらリベンジしよう。
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