先月デジカメを買った。FUJIFILM FinePix V10というものだ。コンパクトなデジカメ。略してコンデジと呼ぶらしい。
FinePix V10
実は固い決意とともにFinePixF11を買いに量販店へ向かったのだが、店内でV10を手にした瞬間、その薄さ・軽さ,デザイン,大型液晶に魅了されてしまった。F11と比べ画素数は少なくスペック面では劣る,実売価格も新製品だけに割高。しかし次の瞬間,オレンジ色の箱を手にレジで清算していた。
FinePixはナチュラルフォトという、暗い場所でもフラッシュなしで撮影できる機能がある。専門的には、CCDの感度をあげて高感度撮影するらしい。実際に使い始めてみると、以前は絶対フラッシュが必要だったという場面で,ノンフラッシュしかも手持ちで撮影できるようになった。しかも奇麗。噂には聞いていた「ナチュラルフォトで世界観がかわる」ということを実感した。
感動とともに使い始めたV10であるがしばらく使っているうちにいくつか気になる点も出てきたので書き連ねてみる。
使い始めてすぐに気付いたのは,撮影モードのAUTOが今イチということだ。AUTOではちょっと暗いと勝手にフラッシュを発光する。つまりお家芸のノンフラッシュ撮影ができない。ナチュラルフォトにすればどんなときもフラッシュを焚かずお家芸を発揮できる。ということでAUTO機能は封印することにした。
次に気付いたのは,撮影モードの「ナチュラルフォト&フラッシュ2枚撮り」が今イチということ。「ナチュラルフォト&フラッシュ2枚撮り」というのは一度シャッターを押すだけでナチュラルフォトとフラッシュの2枚を撮ってくれるという有り難い機能だ。購入当初は,フラッシュ撮影分は保険として使えそうだと思い,密かな期待感を持っていた。ところが,カメラフラッシュ撮影の仕上がりが悪い。というよりもノンフラッシュが奇麗すぎるのかもしれないが,フラッシュ光のあたった部分が白飛びしたり不自然な色になり勘弁ならなかった。さらに言うとナチュラルフォト→フラッシュの順で連続2枚撮るわけだが,どうしてもタイムラグを感じてしまい今イチに感じた。つーことでAUTOも使わない撮影モードとなってしまった。
ナチュラルフォトフラッシュ
ということで,最近は専らナチュラルフォトで撮るようになった。たまに気が向けばシーンポジションを風景・スポーツ・夜景などにかえる感じだ。
こんな前提で出かける先々で撮ってみて気付いたこととしては,マクロに弱い,広角に弱い,速いものに弱いということがわかった。百聞は一見にしかずまずはみてくれ。
マクロ広角バイク
マクロも広角ももう一段階ものたりないレベル。欲張りすぎなのか?サーキットを疾走するバイクを興味本位で撮ってみたが完全に負け負け状態。スポーツモードなのにシャッター速度1/150であった。オートでバイクを止まったように撮ろうとするのはちょっと欲張り過ぎなのもしれないのでここはあきらめポイントかも。
V10には動画機能も搭載されている。ストリーム好きもとい流れ者としては放って置けないない機能。V10はVGA(640x480)もしくはQVGA(320x240)サイズでフルレート(30fps)の動画を撮影できるので試しみた。元データは640x480であるがFCPでちょこっといじってH.264,320x240,約700KbpsとiPod Videoでも再生できるものにしてみた。
エンコードソフトにはQuickTime Proを使った。画質はまぁまぁといった感じだ。VGAサイズのままだとノイズが気になったがiPod Video用の動画作成を目的とするならば必要十分なレベルではないかと思われる。
FinePix V10を少しばかり使ってみてわかった点は通常の使い方であればナチュナルフォとモードにしていけば大概のことは事足りる。このあたり,さすが最新機種といったところだろう。ただもう一歩欲張った性能を求めてはならず,ある程度の割り切りが必要であることを感じた。悪い例ばかりを出してしまったが,オシャレなコンパクトボディーでこれほどまで楽しめるデジカメはなかなかないと思うので,個人的にはかなり満足している。
楽天市場:FinePix V10検索結果
最近のコメント