ドイツGPの舞台となるザクセンリンクは連続するタイトコーナーと高低差に富んだテクニカルなサーキットでMotoGPが開催されるサーキットの中で一番平均速度が低いという特徴があり,抜きどころも少ないとも言われている。抜きどころがない分,各ライダーは予選に命をかける。
ところが王者ロッシは予選低迷。セッティングが決まらず4列目からのスタートとなった。それに対しペドロサ絶好調2戦連続のポールポジション。2戦連続のポールツーウインも期待される。ペドロサのあとにロバーツ,ヘイデンが続く。中野選手はフロントローは逃したが2列目4番グリット。マシンが壊れなかれば表彰台も狙える位置。
ドイツGPでMotoGP決勝前にはもう二つ出来事があった。ひとつ目がレース当日のウォームアップラップにてストーナーの転倒&決勝ドクターストップ。ストーナは予選8番手だったのでこれ以降のライダーはグリットが繰り上がることになった。目立ったところでは玉田選手が3列目9グリット,ロッシが4列目10グリットとる。二つ目は250ccクラス決勝にて高橋裕紀選手の今期2度目の優勝。素晴らしい!といったところで最高峰クラス決勝スタート。
スタートに成功したのは玉田とロッシ,玉田はいきなり4番手を走り始める。ロッシは玉田程ではないが6番手となる。今回のレースのポイントはここ。ロッシが6番手とはいえ先頭グループ(トップ)がみえる位置つけたということで一気に勝機を自分に持ってきた。(逆にスタート失敗したのは中野選手9番になった。嗚呼もったいない。)
トップを追うときのロッシは強い,かつ凄まじい集中力。着々と順位をあげ13周目にトップにたってしまった。抜きどころのないといわれるザクセンリンクはロッシの前にはタジタジといったところか?残り3周時点で後を追うメランドリに一瞬トップの座を渡すが,すぐに抜き返しラストラップもきっちり後続を抑えて今期4度目の優勝を果たした。
リザルトデータをみて驚いたので語ってみる。ロッシのバイクは万全の仕上がりではなかったからだ。例えば平均トップスピードは13番手。トップブループの中で一番遅い。当然直線番長玉田選手よりも遅い。Fastestもペドロサ,カピロッシに続く3番手。なんでこんなデータなのに優勝できてしまうのか?と思わざるを得ないが,それがロッシなのだろう。予選よりは仕上がったM1と思われるがロッシの力量で表彰台まで上げたと邪推する。
追伸:詳細はインテリマークさんへ
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