MotoGP会場となる茂木サーキットにて場内アナウンスから「2.4GHzを使った無線LANサービスをしています」と聞こえてきた。予選で撮った沢山の写真の倉庫代わりにMacBook Proを持ってきていたのを思い出しステイエリアに置いていたMacBookを90度コーナに持ってきた。
pitlivetv
MacBookを開けてみるとpitlivetvというネットワークが現れた。早速捕まえてみたところクラスBのプライベートアドレスを拾った。ここでpitlivetvとは何者か?ググルことができればいいのだが,どうやらクローズドなネットワークのようでインターネットへのリーチャビリティーは無い。そこでnmapでご近所を散策。
すると172.31.0.1のhttpポートが空いていることがわかったので,早速Safariに突っ込む。
http://172.31.0.1/
正しいURLはわからずじまいだったが第一関門突破。「レース映像」,「計時(1)」,「計時(2)」というリンクを突いてみるとWindows Media Playerが立ち上がる。「レース映像」はMotoGP中継スタッフが提供する国際映像にサーキットに流れる実況音声を載せて配信している。「計時(1)」はたぶんレース進行(つまんなかったので長く視聴しなかった)。「計時(2)」はタイミングチャートを提供している。
レース映像
この中で有り難いストリームは「計時(2)」のタイミングチャート。これがあるだけでレース観戦は何倍も楽しむことができる。各ライダーのラップタイムをチェックできるだけではなく,自己ベスト,ファーステスト,ラップタイムが上がり調子か下がり調子かまでも↑↓アイコンで知ることができるし,前後ライダーとのギャップも把握できる。とてもありがたい。いいサーキットだ(タイミングチャート画面をキャプチャすれば良かったがレースに夢中になり完全に忘れた)。
スタート前はグリット表示
しかしあえて苦言を申すとWindows Mediaを採用しているというのが致命的。つまりどういうことかというとWindows Mediaは三大ストリームの中で一番配信遅延がある実装である。およそ40秒の遅れがある。コントロールタワーで更新された情報が40秒遅れでパソコンに届く。となるとグランドスタンド・第2ターンエリアで観戦している観客には全然ありがたい情報にならない。V字コーナでギリギリセーフくらい。辛うじて90度コーナ観戦者には役立つ情報になる。サービスとして素晴らしいと思うが実装として遅延の大きすぎるWindows Mediaを選んだのは負けだと思う。さらに苦言を続けると幾つかのチャンネルが用意されているのにアプリケーションの制約上,複数チャンネルを同時に観ることができない。レース自体は目の前でレースをやっているのでそっちを観てりゃいいっちゃいいのだが,遅延があるのことを利用して即席リプレイとして利用したいのだ。もちろんサーキットの裏側で何が起こったかもチェックするのに使いたい。しかし複数のWindows Mediaが立ち上がらないためそんな利用方法は妄想と化す。QuickTime Streaming Serverだったらこんなしがない一利用者の不満を全て解決できるのに...とさらに妄想をしてしまう。
自宅に戻ってきてからpitlivetvをググったら公式ホームページhttp://www.twinring.jp/pitlivetv/をみつけた。眺めてみるとIP直打ちしたホームページはhttp://pitlivetv/と打ち込めばいいこともわかった。今回pitlivetvを使うにあたってMacBookのパッテリーの残容量が残り1時間半くらいだったのでケチケチ使って最高峰クラスの時しか使わなかった。今度利用する時はバッテリーを満タン,いや予備バッテリーも用意して全レースを楽しもうと強く強く思うのであった。
いやー便利でしたね。
ラップチャートなどは、ローレゾのストリーム映像ではなくフラッシュで配信したら綺麗かつ遅延最小になると思いました。
投稿情報: ぜ | 2006/09/27 11:46
ぜ氏の通り便利だったけどローレゾは痛かった。
苦言ばかり吐いていたので自粛していたけど320x240の解像度でチャート出すのは無理。フルスクリーン(1680x1050)表示しても粗が目立つだけ。
レース終盤,ヘイデンとその後のエイリアスとのGAP値6秒を0秒と見間違え「エイリアス!ヘイデンを刺すんだ!」と集団がインコースを走っている時に妄想してしまった。
投稿情報: しげちか | 2006/09/27 12:33