カンのいい皆様は薄々気付いているかもしれないがBMW G 650 Xchallengeを買った。そう4月21日に発売開始されたものだ。もう幾つ寝ると納車される。実は注文をしたのは今月初めなので試乗すらしていない状況で決心していた。そう試乗すらせずに購入していた馬鹿者は俺だったのだ。
なぜ YAMAHA WR250R, YAMAHA WR450F,HONDA XR650R, KTM 625 SXC等にせずXchallengeを選んだ理由を語りたいと思う。
ダラダラ語る前に仕様を簡潔にまとめるとビックオフというよりはエンデューロレーサーで軽快かつ丈夫であるという条件のもと厳選した。
一番簡単な理由はまだ発売されていない。正式発表すらなされていない。WR250Rはまだモーターサイクルショーで参考出品されただけに過ぎないのだ。よって購入することはできない。市販車同一カテゴリ初のアルミフレーム,初のFIなど初物的アピール度は高いが初物だけにヤワなとこがしばらくは出るいう反面も持つ。それよりも気に入らなかったのは変な法律遵守するためにフレーム形状まで変更してシート高さをあわせたあたりに嫌気がさしたのと, 250よりも大きな排気量を用意していないことも萎えた。もしWR450FのレプリカとしてWR450Rが出ていたのであれば少しは気持ちは変わったと思われる。もっとも親父が450のパワーを扱えるのかという命題の答えは分かりきっているのだが,10年後には体力面でもっと乗れないバイクとなっているに違いないのであえて250じゃなく大きな排気量に挑戦したいと思うのだった。9回も一発通って獲った大型二輪免許(限定解除)を行使したいという親父の背伸びという説もある。
WR450Fを買うなら最新型2007年モデルにしようと決めていた。ヤフオク漁ったりプレストやYSP横浜南に問い合わせたりしてみたが,WR250Fならまだしも450Fしかも公道仕様となると有益な情報は得られなかった。納期も価格も不明瞭だったりして一抹の不安を覚えざるを得なかった。もしWR450FになればYZ450Fと共通パーツもあるので某氏からYZ450F関連パーツを奪い取るなんていう皮算用は出来ていたのだがWR450F公道仕様車自体の流通量(噂によると国内に10台ポッキリ)と情報量の少なさにめげない人柱根性がないと持たないとも感じ断念した。
HONDA CRF450Xという選択肢もあった。WR450Fに勝るとも劣らない性能。公道仕様にできなくはないらしいがメンテサイクルはWR450Fよりも短いという噂。オイル交換は500キロ毎らしい。というメンテサイクルのデメリットよりもホンダの目が厳しく国内では表通りを走れなそうな数奇な運命を辿りそうなので諦めた。
中古XR650Rに試乗したときにこれはイイ!と感じた。すごく欲しかった。出来れば新車と思って調べ始めたところXR650Rはどうやら2007年モデルをもって生産終了という情報を得た。XR650Rは豊富なパーツもあるし情報もあるのでチューンするなら絶対に楽しいバイクであるに間違えないだろう。だが生産終了間近なモデルだけあってスペック的に光るものは皆無。今や常識となった水冷エンジン,正立サス,PDキャブといった具合でオーラはない。今後一層厳しくなる排ガス規制を鑑みるとXR650Rを乗り続けるのは地球に対し若干の罪悪感を背負う事にもなりそうなので見送った。
SUZUKI DR650SEにしない理由もほぼ同じ。空冷エンジンは丈夫だと思うがそれ以上魅力は感じなかった。
情報収集した感じではKTMのLC4系エンジンであれば耐久性がありメンテナンスサイクルもさほどシビアではないということを知り魅力を感じた。丈夫なエンジンにFCRキャブというのは現在最強の組み合わせだろう。450 EXCのフロントサスがφ48mmなのに625 SXCがなぜかφ43mmと細くなっているいう事実に多少の疑問を抱くもののサスペンションストロークは十二分にある。戦闘能力は申し分ないだろう。にもかかわらずKTMにしなかった理由は,あまりにレーサー指向が強く俺には乗りこなせない感が強いのと保証期間30日というのがとどめを刺した。100万円以上するバイクなのに保証期間が30日という超強気なというか製品に関する日本人離れした感覚をどうしても受け入れることができなかった。
Xchallengeを知ったとき格好はいいけど変態バイクと正直思った。ABS,FI,ツインプラグ,エアサス,さらに現車すると水平水準器など変態パーツてんこ盛り。でもひとつひとつをよく見るとどれも初物ではない,ABSはもはや伝統の代物だし,FIやツインプラグはG650Xの前代にあたるF650から使われている技術,というかFIを単気筒に世界で最初に搭載したのがBMWというから世界で一番実績があるに違いない。いわば老舗。エアサスもHP2から引き継がれた技術,水準器なんて柔いとかいう物でもない。結構変態のようで変態じゃないと思い始めた。BMWなので伝統のグリップヒータはあるものだと思ったが無駄なので省いたという割り切ったコンセプトに保守的なBMWとは違う何かを感じたのも確か。強いて変態を挙げるならばシート高930mmかと思うが以外にも自分にはちょうどよかった。割り切りコンセプトに賛同した俺はいくら伝統のABSが枯れていても1.5Kgも重くなるの物は要らないと思っていたら最寄りのディーラーにABSなしモデル(正確にはアクティブライン)が発売日に入荷するという情報が入ったので渡りに船ではないが脊髄反射でポチットなしたのであった。注文後,試乗してみるとフロントがポンポン浮きやがるし,ハンドリングに影響するフロント回りも至って軽くシンプルでますますラブしちゃったのである。支離滅裂になっているが,さらに魅力を加えるならばXchallengeはエンデューロ指向バイクではあるもののロードバイクの専門店であるBMWが作ったのでロングツーリングはKTMよりは向いていると思ったのもあるし,保証が2年間と国産にも負けない姿勢が俺の背中を押したまくったのであった。
ということでGWはまったり慣らしソロツーリングを予定している。
おめでとさん!
変態バイク、ナラシが終わったら運転さしてください。
GW前に納車、ってことは水曜あたりっすか~
投稿情報: ぜ | 2007/04/29 09:07
ご購入おめでとうございます。納車されたら写真UPしてね。ちなみに明日はツーリング。晴れるといいな
投稿情報: MATT | 2007/04/29 20:41
納車完了。ガタピシ親父に乗られているXchallengeが可哀想です。
ゼ氏;さらなる変態ガジェット発見しました。今後紹介予定です。Xchallenge是非乗ってみてください
MATT氏;写真載せましたのでご覧ください。ツーリング気をつけて!
投稿情報: しげっち | 2007/04/30 00:32