予選を決めたのはロッシ。2番手のホッパーに0.891秒も開けるブッチギリのポールポジション。あとにはエドワーズ,ペドロサ,ストーナーと続く。直線番長DUCATIとアジア大得意なBSの上海サーキット最強パッケージに乗るストーナーが予選2列目とは疑問符が残ると思っていたら,決勝当日のウォームアップラップで一番時計を出していた。ストーナー,小癪にも予選で三味線弾いたと思われる。
予選はタイヤ制限の副作用からか制限時間ギリギリでのアタック渋滞が今回も起こった。その中でカピロッシがバーミューレンに絡みコースアウトするシーンがあったが,猜疑心の強い俺にはタイムのでないカピロッシが調子のいいバーミューレンにぶつけ潰しにいったように映ってしまった。中野選手はまた10番グリッド。悩んでいたわりには好ポジション。今シーズン初の一桁入賞を俄に期待。
決勝は案の定というか直線番長DUCATIを駆るストーナーが1.2キロもあるロングストレートでロッシを軽く千切る。DUCATI GP7のパワーはYAMAHA M1をスリップにもつけないという歴然たるもの。ロッシがブレーキングとコーナーでストーナーに詰め寄り抜くという展開があるものの,ロッシがコーナー進入でストーナーを二回目にパスしてからストーナーの走りが変わったように見えた。ストーナーがロッシのコーナリングテクニックを会得し覚醒したのかも。ストーナーFastest更新。その後ロッシがブレーキングミスを犯しストーナーとの差は歴然となった。ブレーキングミスしている最中にホッパーにも抜かれ,ロッシは一時3位迄ポジションを下げるが徐々にホッパーに詰め寄りロングストレートでスリップ利用してパスした。1位ストーナー,2位ロッシ,3位ホッパーという順位でゴール。
ホッパーは自身初の表彰台。すばらしい。ストーナー,ホッパーなど若手ライダーが力を発揮し始めた。
中野選手はレース序盤10番手あたりを走行するもに玉田選手に追突され二人揃ってコースアウト日本人ライダー共倒れガックリ。
ロッシ以外のベテランライダー勢はある意味みんなスランプのようだ。800ccという新カテゴリーに対応しきれていないようだ。開発陣も含めもがき苦しんでいるのだろう。
次戦からはヨーロッパラウンド。タイヤばブリヂストンよりミシュランに一日の長がある。フランスルマンサーキットはロングストレートがないテクニカルサーキット。ここではDUCATIのパワーは活かせないだろう。ストーナーのライテクが本物ならばまたトップグループを走るだろが,ロッシ,ホッパー,ペドロサがトップグループを走る可能性の方があるように思う。
できれば中野選手もこのトップグループに入ってもらいたいと思うのだが,いかがなものだろうか?
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