Xchallengeを千キロ乗ったインプレを書いてみる。
利点
1300キロ強走ったところで点検に出したが平均燃費は26.0km/ℓだ。俗にいう満タン法で燃費計測しているので決して正確なわけではないことを予めご承知おき頂きたい。慣らし中の最高燃費はソロツーリングをした28.8km/ℓ。最低は街乗りメイン24.3km/ℓとなっている。FIにツインプラグとハイテクメカ満載なので650ccにしては高燃費ではないかと思っている。
9.5ℓと小さめかと思われるガソリンタンクではあるが満タンで200キロは走るので自分としては満足な距離。
今後少しばかりアクセル開け気味になる可能性があるので若干燃費が落ちるかも知れない。
実際に乗り始めて重宝した機能に給油ランプがある。ガソリンがリザーブ領域に達すると自動的に点灯するのだが,それと同時にデジタルメータに給油ランプが点いてからの積算距離を計測するリザーブ専用トリップメータが突如として現れる。FI車なのでガソリンタンクにリサーブ用のコックなどはない。そのため気付かないうちにリザーブ領域になっている時がある。これなら給油ランプ点灯直後に気付かなくてもリザーブ専用トリップメータをみれば給油の焦りを和らげることができる。
カタログデータのリザーブ容量約2.0ℓと今回の燃費実績26.0km/ℓを掛け合わせると,給油ランプ点いてからおよそ52キロも走ることが算出できる。
今のところ給油ランプ点灯20キロ程度で入れている。ガス欠で押すのは避けたいので最悪でも40キロ程度でガススタに入りたいと思う。
一般的なエンデューロレーサーの弱点はライトの暗さが挙げられると思う。そして対策としてジェネレータ強化が王道と化しているが,Xchallengeはその心配はいらない。と思う。この光量なら深夜の林道もいけるとは言わないが,いまのところ必要にして十二分の光量だ。
欠点
金属製のチェンジベダルは先端部は滑り止め対策としてヤスリのような鮫肌仕上げになっている。これはこれでトレールバイクじゃないレーシーな雰囲気を醸し出しているのだが,どんな靴でも左足甲部分は遠慮無しに削りやがるのは少し痛い。
試乗していた時から左側の熱さは気になっていたがやはり熱くなる。場合によっては低温火傷する可能性ありそう。あとは街乗りペースだと熱が逃げず直ぐにファンが回り出す。信号待ちでファンが回るのは非効率に感じたので,できるだけアイドリングストップしている。Xchallengeにとってそれが正しい対策方法かは分からないが,5秒以上止めるならアイドリングストップした方エコロジーという統計情報があるようなので地球のために採用してみようと思っている。
Xchallengeの左側プッシュキャンセル式ウインカーというのはBMWの高級バイク達とは一線を画す品格の無さでもあり,俺にとっては物欲を刺激するものでもあった。WAVE125iというかホンダ仕様だと思うがホンダ車はウインカースイッチの下にホーンスイッチがあるのが定説だと思うが、Xchallengeはホーンの下にウインカーがある。すでに千キロ走っているのにいまだに間違える。ウインカーは出せたとしてもキャンセルする時に「プー」とホーンを鳴らしてしまい,恥ずかしくなってヘルメットの中で赤面するのだった(ウソ)。ウインカースイッチ間違えるよりもWAVEのロータリー式ミッションとXchallengeのリターン式ミッションの方がはるかに間違え易いと自分自身も思うのだが,今のところウインカーの方の操作ミスの方が多い。
慣らし中に何度が雨に遭遇した。2点程気になったことを書くと,思いのほか後輪から背中への泥跳ね(東北地方地域限定用語で「すっぱね」)が多い。WAVEでは経験したことがないがXchallengeで雨の街中走ったらあっという間に背中が泥色の水玉模様になった。あとは鉄板で滑りやすい。タイヤもあるとは思うがトルクフルなので鉄板の上で少しでも開けようものなら滑り出すことは分かった。
身長180,体重80,BMI25未満!の親父にとって,日常の足付きは両足つま先くらいでどうにか問題ないレベルなのだが,オフロードブーツ履いて林道ツーリングにいったときに困ったことがあった。オフロードブーツは足首はがっちり固定されているのでつま先立ちという技ができないのだ。信号待ちの度に半ケツ落としで足付きを確保していた。
割り切りった性格のXchallengeは搭載能力は皆無。タンデムステップもヘルメットホルダーも荷物掛けフックもない。ちょbit不便に思ったのでラゲッジラックという純正キャリアを注文した。これで少し大きめの荷物も積めだろうし,泥アタック時のスタックバー換わりにもなるだろう。
その他
Xchallengeのリアサスは変態エアサス仕様になっている。味付けはまるで観光バスのようだ。というのはウソだが。最初堅いだけだったが、次第にしなやかで腰のある動きをするようになった。可動部分が馴染んでからは最初水準器であわせたよりもリアが下がり気味になったため,点検時にエアを足して水平に戻した。 エアサスのバルブ形状はタイヤのエアバルブ形状と同じなのでシート裏の秘密の空気入れを使わなくてもコンプレッサさえあれば簡単に調整ができる。と当初安易に考えていたが甘かった。 エアサスの空気圧は自分の場合8.5Kgf/cm²くらいいれるのだが,ガソリンスタンドに置いているコンプレッサは7Kgf/cm²くらいが最大なので全然役立たないことが分かった。 小さいながらもシート裏の秘密の空気入れは12Kgf/cm²くらいまで入れられるみたいなので小さいけれど力持ちなのではないかと思っている。 リアサスは1G荷重時に水平にする設定の他,SOFTとHARDの2種類の設定がある。慣らしの範疇ではロードはHARD,林道はSOFTが走り易かった。
フロントブレーキは凄く効く。ダイレクトなタッチ。さすがはブレンボにメッシュホース。軽いWAVEにレーシングパッド入れて4本がけブレーキングしたときより優れた制動力がある。というか2本でもコントロール失う程の制動力がある。若かりし頃はブレーキレバーは1本掛けだったりしたがそんな度胸はもうないので,フロントサスもとあわせて微調整して妥協するつもり。
とても小さなことだが今まで乗ったオフ車にはないハイテク機能でハマったので紹介。Xchallengeはギアが入った時点でサイドスタンドが出ているとエンストするという仕様になっている。サイドスタンド出っぱなしに気付かず走り危険な目に遭う事避けるためだと思うが,一人寂しく山奥にソロツーリングしているときにその仕様に気付かずハマったときは,「ヤバい!バッテリー逝ったか?電気系逝ったか?エンジン逝っちゃったのか?」などと一人冷汗たらたら3分程パニクっていたのは内緒だ。
千キロ点検でディーラが使ったオイルを尋ねたところカストロールPower1 4T 15W-50だった。距離を走れば全合成でもいいらしいが,今は部分合成がいいと言っていた。「何故?」と聞いてみたかったが恥をおして突っ込む勇気がなかった。
慣らし中ということなのでスポーツ走行インプレはなし。ちょbitだけサービスすると,千キロ点検終了後の帰りぎわちょbitだけアクセル開けてみたらフロントがいとも簡単に浮いた。1速でも2速でもね。
しげっちのインプレを読んでいたらオフロードモデルも欲しくなっちゃったよ。軽トラの荷台に積んで。。。あ~妄想が。。。
責任取ってね。
投稿情報: matt | 2007/05/27 20:05
俺のせいじゃないよ。mattにオフの血が流れているだけね。
俺も軽トラ含めトランポの妄想をする。奇遇だね(笑)
投稿情報: しげっち | 2007/05/27 21:33