バレンシアGPが終わり来シーズンへ向けてのテストが始まった。テスト1日目の注目点としては移籍したライダーが新しい環境とどれだけ相性がいいのかを占うことができる。来シーズン移籍する主なライダーを列挙すると
こんな感じ。この中で注目したいのはやっぱ中野選手。同じHONDAながらミシュランからブリヂストンへのタイヤ変更となる。つまりタイヤ変えただけでどれだけタイムアップできるかというベンチマークを容易にとることができる。結果をみてみると
バレンシアGP決勝での中野選手のベストタイムは1'34.137に対し,テスト初日1'33.901とタイムアップ。テスト初日ということだからマシンセッティングは全然詰め切れていないにも関わらず0.236秒も削ってしまった。これはBSタイヤ鬼グリップと言えるのではなかろうか。テスト期間の中野選手目標値は,同じHONDA(BS)パッケージだったメランドリの1'33.244だと思う。さぁ頑張れ中野選手。
他のライダーについても移籍直後のテストタイムと決勝でのベストタイムの比較をしてみると
といった感じだ。カピロッシが自ら開発したDUCATIよりもタイムを削るとはSUZUKIって相当速いのか?ホッパーは二日酔いか?それともSUZUKI最強っていうこと?ギュントーリはYAMAHAのコーナリングマシンからDUCATIの直線番長マシンにかわり戸惑っているのか?いやいや色んな妄想ができる。ドピュニエはKAWASAKI(BS)からHONDA(MI)とみんなが敬遠するミシュランをあえて選択するという茨の道的移籍。案の定タイムダウンしている。しかし中野選手よりも好タイム。さらに言うと前契約ライダーであるカルロスチェカのベストタイム1'33.913よりも速い。どのように判断するべきか?ドピュニエはHONDA(MI)パッケージと相性がいいということ?
来シーズンMotoGPルーキーとなるGP250チャンピオンロレンソは1'34.330となっている。目標タイムは右手骨折中のロッシが出した1'33.696か?というかこれを超えるのが目標か?少なくともエドワーズの出した1'33.985を抜いておかないと立場的に苦しいかも。
走っているライダーはいろいろベンチマークされて辛いだろうが俺にとっては楽しい数字が並ぶ。テスト最終日のデータではライダーの開発能力・セッティング能力・新スタッフとのコミュンケーション能力を測り知ることができるだろう。
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