民生機であるがフルハイビジョンハードディスクビデオカメラをじっくり使い込む機会があったのでインプレというか生意気をほざいてみる。
フルハイビジョンで5時間録画可能。
内蔵スライドレンズカバー便利。
オートフォーカスは万能
夜景モードよりもオートの方が使える。
スポーツモードよりオートの方が使える。
暗い部屋で十分撮れるだけではくナイトアイまでもあり撮影範囲は広い。
太陽撮ってもスニアは出にくい。
HDMIだけではなくD端子がある。USBだけではなくFireWireもある。
クイックパワーオフ便利。
音質は上品。
風切り音抑制機能あり。
Apple Mac OS X対応。
Final Cut Studio編集関連
カメラにはFireWire端子があるがFireWire端子からはフルハイビジョン映像は取り込めない。フルハイビジョン映像はUSBから転送する必要がある。
Final Cut Proで編集するにはQuickTimeでProRes 422もしくはAIC(Apple Intermediate Codec)へのファイル変換が必須。生ファイル(.TOD)を読み込むことは出来るがノンリニア編集時に刺さり永遠に回り続ける虹色ビーチボールを拝むことになる。
Compressorからの一括バッチ変換ができないためQuickTimeでしか変換できない。
しかも変換処理に相当量の時間を要する。
ファイルが1本最大19分11秒で千切れる
フルハイビジョンモードだとファイルが1本最大19分11秒で千切れる。おそれく2GBの壁を回避するため。
ファイルが細切れになるのは致し方ないとしても音声(音楽)が千切れるのは痛すぎ。しかも映像と音声で5fpsくらいずれる。なぜか音声より先に映像が動く。
そんなヘンテコ仕様の動画をアマチュア向け動画編集ソフトで修正できるのか?というかカメラのバグじゃないか?
立ち上がり速度遅い
電源投入から録画開始に至るまでのタイムラグあり。小ぎれいな商品ロゴ表示なんてどうでもいいから一刻も立ち上がって欲しい。
オートフォーカス
オートフォーカスでピントが合うまで時間がかかる。
雨天や室内光など中途半端な光量時にピントずれっぱなしのときがある。
LANC端子
LANC端子ないのでズーム操作酷。よってLANC端子付きビデオ三脚のメリット活かせない。
ズーム操作
ズームボタンの位置が悪い。手持ちでも三脚でもズームは操作しにくい。
手ぶれ補正
今イチ。観る人を酔わせなくないなら手持ち撮影はあきらめろ。
手ぶれを切っても手ぶれ補正が効いている時がある。
ファイル名が連番が16進数表記
ファインダで名前ソートができないのでファイルの整理ができない。
10進数表記が望ましい。
液晶パネル
液晶メニューがタッチパネルだと操作し易い
顔認識
デジカメで流行の顔認識をビデオにも搭載して欲しい
色々いじってみて一番痛かったのはノンリニア編集作業までの下準備に猛烈に手間かかることだ。H.264を含むMPEG系ビデオカメラの特徴でもあるフレーム間圧縮をする機種全般的な性なのかもしれないが,今の俺にはフレーム間圧縮は許しがたい。わざわざ高い金だして買う必要はないと思ってしまう程。AVCHDもしかり。ビデオ撮影とノンリニア編集をセットで考えたい俺にとってはDVのようなフレーム内圧縮がキャプチャ直後から編集作業に入れるのでとても有り難い。
ただHDを観てしまうとSDがしょぼく見えてしまうのも現実だ。DVと同じ発想で運用のし易さを考えるとHD対応はDVCPRO HDに大きな希望を抱いてしまう。しかし未だ高嶺の花。しかも需要も業界勢力も商品ラインナップも劣勢な気がする。俺にとっての大きな希望が淘汰されてしまうのを危惧する。
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