予選から振り返ってみよう。印象的なシーンは中野真矢選手が自己ベスト更新しながら猛アタック中に,それを上回る勢いでロッシが追い上げ抜き去るシーンがあった。そのときに驚いたのはロッシの駆るM1の立ち上がり加速の鋭さだ。コーナー進入で中野選手の真後ろにつき,立ち上がりで軽く抜いていった。ちょうど中野選手オンボード映像がロッシの背中を捉えていたのだが同じ排気量とは思えない段違いの加速でどんどん離れ背中が小さくなってゆくのにビビった。
対策としてイギリスGPからヘイデンがニューマチックバルブを搭載した新エンジンを投入するので中野選手はヘイデンのお下がりのエンジンをもらえば少しは上位進出の可能性があがるんじゃないかと妄想した次第。
さてイギリスGP開催地であるドニントン・パークは直線が短いサーキットだ。直線が短いということは直線が遅いマシンでも健闘できる可能性がある。つまり中野選手のマシンであってもロッシには負ける事があっても今シーズンのベストリザルトを残せる可能性がある。とういことで決勝の雑感。
圧倒的な強さをみせつけたストーナー。ウェットな予選でポールポジション獲得。ドライなレースでポールツーウインしかもファーステスト更新。ドライでもウェットでも強いとは恐るべし。 やっとDUCATIはGP8のセッティングを出せたのかもしれない。絶好調だった昨シーズンを彷彿とさせる走りだった。ロッシは今回 2位に甘んじたがストーナーのこの勢いを警戒しないといけないだろう。でないとチャンピオン奪還は危うい。ストーナーと同じチーム員で同じGP8を乗っているはずのメランドリであるが覇気がない。ウエストの様にウェット路面で目立つ事さえもなかった。メランドリといえばロッシ並のハードブレーキングに深いバンクするライディングが印象的だが,そのライディングがGP8にはあわないのかもしれない。もはや手遅れかもしれないがメランドリには抜本的なライディングスタイルの見直しが必要なのかもしれない。
注目の中野選手のリザルトは 9位だった。一応今シーズンのベストリザルトと並ぶ。レース序盤はトップグループ集団に混じり好調な走りを魅せてくれた。ホンダサテライトのトップになることを期待してしまったが後半崩れてしまった。チャタリング(?)が発生したようだ。ちなみに直線番長ランキングだと18人中14位と今までよりは善戦している。
次戦オランダGPが開催されるアッセンサーキットはドニントン・パークよりも直線が短いサーキットだ。ということはホンダサテライトエンジンにも勝機がある。グレシーニチームは6位以内の入賞を狙っているらしい。期待して見守りたい。
オランダGPアッセンサーキットでのFP2の結果をみて思わずニンマリしている。
Assen MotoGP FP2
1 Casey STONER 1'36.087
2 Valentino ROSSI +0.732
3 Colin EDWARDS +0.844
4 Nicky HAYDEN +0.925
5 Alex DE ANGELIS +1.039
6 Shinya NAKANO +1.050
7 Randy DE PUNIET +1.100
グレシーニのデアンジェリスと中野選手が5・6位に入っている。チームの公言(公約)を果たせそうだ。このあとのFP3・予選・決勝が楽しみでならない。予選で2列目は厳しいとしても3列目には並んで欲しい。
投稿情報: しげっち | 2008/06/27 11:25