かねてからバイクのオンボード撮影は俺の実験テーマだ。というのは積載能力の限られたバイクという乗り物に撮影機材を搭載するのは物理的制約が多いこと,またバイクには車とは比べものにならない程の振動が発生すること,さらにライディングに両手両足を使うのでカメラ操作は期待できないなど制約は多い。個人的にバイクの楽しさを伝えるにはオンボード撮影が一番と思うのでコツコツ試行錯誤してはいるが未だに満足する結果は出せていない。そう,オンボード撮影という命題を解くために長いトンネルの中にいるのだ。でもやっとトンネルから抜け出せそうな気がしてきた。それはヨサゲな製品を発見したからだ。
まずはロードバイクに最適と思われる逸品。MOTOCAMというところが扱っているCAMERA-SHCKBXという製品。カメラだけではなくバイクに固定するためのマウントキットも含まれているしSDメディアもセットとなっている。トップブリッジのあたりに固定すればばっちり撮れそうだ。しかもカメラが小型なので振動にも強うそうだし軽量なのでカメラの重さでハンドリングに悪影響することもなさそう。さすがモータースポーツ先進国のアメリカ!至れり尽くせりの仕様だ。さらにオフロードライダーのための製品もある。
それはヘルメットカメラだ。マイクもしっかり用意されている。オンロードバイクとは比べ物にならない程の振動があるオフロードバイクではハンドルにカメラが固定できても凸凹路面がなす振動でみれたもんじゃない映像になるのは必至。そこでヘルメットカメラだ!体が良い塩梅で振動を吸収しライダー目線のリアル映像となる。AMAスーパークロスやFIMモトクロス番組で紹介されるあのヘルメットカメラ映像を自ら撮ることができるというのだ。バッテリーやデリケートな記録部分はヘビーデューティーなハードケースに収納するので防振だけではなく防水効果もある。カメラ部も防水対策済みとのこと。すばらすぃ。
MOTOCAMのオンボード機材が魅力的なのは他にもある。カメラにソニーのCCDを採用している点,動画の撮影能力が640x480x30fpsなど抑えるところはきっちり抑えたスペックなのだ。国産にELMO SUV-Camのオンボードカメラがあるが妥協しまくったスペックが気に入らずACT2Kはおもちゃ過ぎて個人的に気乗りしていなかった。さらに調査を進めるとMOTOCAMには強化バッテリーとかリモートスイッチとか痒いところまで行き届いた充実アクセサリーがあり魅惑のるつぼにずっぽりハマる。走査線420本CCDカメラが気に入らなければより高精細なものも用意されているし,1カメじゃ満足できないなら2カメや4カメシステムまで用意してある。NDフィルタはあるのにワイコン探せていないのは俺の気のせいか!?視野角72度って35mm換算でいくつなのだろう?もっと詳しい情報はマニュアルをみるといい。NTSCなので安心。エッMPEG4に萎えたって?ここにXactiのH.264エンジンが欲しいところだがそれはきっと欲張り過ぎかも。実績についてはサンプルビデオに嫌という程事例があるしFAQにはBAJAに持ち込んだ野郎のネタもあるので実績十分だろう。
素人向けオンボード撮影機材だとこのあたりが妥協点かと思われる。もっともっと円高になったら買いたい。
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