CA9 vs FT1

心はCA9（SANYO ハイビジョン 防水デジタルムービーカメラ Xacti (ザクティ) DMX-CA9）に決めていたのにFT1（Panasonic 防水デジタルカメラ LUMIX (ルミックス) FT1）なる大穴をみつけてしまった。
物欲のままにポチらないためにも冷静になって両者を比較検討してみる。

CA9 vs FT1

項目	CA9	FT1
防水機能	IPX8	IPX8
防塵機能	IPX5	IPX5
耐衝撃性能	?	MIL-STD810F Method 516.5-Shock準拠
焦点距離（35mm判換算）	38～190mm	28～128mm
撮像素子	1/2.5型CMOS 約902万画素	1/2.33型CCD 約1270万画素
撮影可能枚数（CIPA規格）	約170枚	約340枚
質量（メモリーカード，バッテリー含む）	約249g	約184g
動画	ISO標準MPEG-4 AVC/H.264規格準拠（.MP4）	MPEG4 AVC/H.264，AVCHD Lite
音声	ステレオ，48kHzサンプリング，16bit，AAC圧縮	モノラル，Dolby Digital Creator
画像処理	3次元ノイズリダクション	ヴィーナスエンジンIV

という感じで動画に関係しそうな項目だけカタログから抜粋してみた。個人的な印象としてはFT1の方がCA9よりも強靭。しかも軽いという印象を持った。デジカメを手荒く扱ってしまうものとしては魅力的な存在だ。本体が軽いということはそれだけで振動に強い。バイクに括りつけて飛んだり跳ねたりしてもCA9よりも働いてくれそうな気がする。他にもFT1の方が広角であるところも好感色。バッテリの持ちも良さそうだ。どちらもハイビジョン対応だがFT1の方がAVCHD LiteながらAVCHDを継いでいるあたりに血筋の良さを感じる。FT1は胸ポケットに収まるので俺にとって理想的なサイズ。逆にCA9は前機種よりもデカく重くなっているところがイマイチ。
と比較してみるとなんだかCA9はFT1に圧されぱなしであるがいいところはある。

それは音声だ。CA9はステレオであるのに対しFT1はモノラルのようだ。やっぱステレオ音声は映像に臨場感を増してくれるから有り難い。マイク位置も気になる。CA9はボディー前面にて音声を捉える構造なのだがFT1は本体上面で音を拾う感じ。素人目にはCA9の方が音声性能は良さそうに思える。 スペックというよりは使い易さという点でもCA9は冴える。録画を撮るときのボタン位置がFT1は実用的じゃない。とてもじゃないが防水・防塵が必要なシチュエーションでの操作性を考えているとは思えない。具体的にはスキーグローブやバイクグローブをしたまま録画ボタンを押すというような使い方を全く想定していないと思われる。その点CA9はFT1よりボタン位置がわかり易く押しやすい。 FT1の凄い点は丈夫で軽い点だ。スペックはピカイチ！しかしまだデジカメの呪縛から放たれていない割り切りの悪さを感じてしまう。防水ムービーデジカメが何たるかをわかっちゃいない。動画に特化するならば静止画の連写機能なんて捨てちゃえばいいのにと思う。パノラマ機能もいらんぜよ！というあたりではCA9というよりもXACTIの潔さとムービーカメラとしての一日の長が輝く。
色々比較していたら一長一短がみえたと同時にちょbit物欲醒めた。そして俺の欲しい未来のXACTIがみえた。防水・防塵・耐衝撃性能を持ち，軽く（200g未満），AVCHD（Lite）対応，当然ステレオというのだ。胸ポケットに収まるDMX-CA10（仮）よ！早よ出てこい！
脱線するが，CA9にしろFT1にしろまだまだPCの膨大な計算能力を要する苦行のようなHD編集作業に耐えなければいけない。折角HD対応機種入手しても苦行に耐えきれずSDで録るという本末転倒な結末に終わってしまうかも知れない。そんな事を鑑みると，動画録画はSDと割りきり，思いっきり値崩れ始めたDMX-CA8を狙うということもまんざら悪くない選択のようにも思えてきた。