妻に勧められ「悼む人」を読んだ。今まで文芸作品なんて学校の読書感想文以外に読んだ事もない程縁もゆかりもない領域だったが,感想文書かなくていいという強迫観念から解き放たれて初めて読む直木賞を獲ったという文芸作品は,文才にたまげディテールの深さに徹底した取材能力を感じた。
内容は死をテーマにしている。そういう意味では「おくりびと」と同じ。でも内容の濃さは「悼む人」の方が勝っているかもしれない。読み終えた後「悼む人」が映画化されたらどんなキャスティングがいいか妻と盛り上がってしまった。さながらプロデューサー気分。脇役はよさげ役者がみつかったが主役はみつからなかった。若くて超ど級の演技力を持っていなければ演じられないだろう。もし主役を演じきる役者がいればアカデミー賞総なめかもしれない。などと思った次第。
著者である天童荒太の作品にも感心が向いた。ビジュアル系のオイラは
コミック
よりもDVDに興味津々。
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