カタールロイサルサーキットで行なわれたMotoGP開幕戦の雑感を書いてみる。
開幕戦はストーナーの作戦勝ち。というかパーフェクトウイン。公式練習から予選そしてウォームアップまで全て一番時計。仕上げに決勝でファーステスト。しかも2周目というのが驚き。2周目でなんてタイヤに十分熱が入っていないのでタイムなんかでない。っていうか暖まってないタイヤで攻めたら転倒するリスクがあるので出さないのが一般人。しかしストーナーはやりやがった。スゴ過ぎる。切れ過ぎてる。
http://resources.motogp.com/files/results/xx/2009/QAT/MotoGP/RAC/FastLapRider.pdf
ここでロッシとアドバンテージをつけ,さらにレース終盤までコンスタントにタイムを刻めたのもスゴい。ロッシは終盤タイムが落ちた。タイヤが垂れたと思われる。ストーナーマシンとロッシマシンを比べると現時点の仕上がりはストーナーマシンに分があるように思われる。
最高速眺めて驚いたのはロッシの方がストーナーよりも速い。これは今後どうなるか楽しみだ。
http://resources.motogp.com/files/results/xx/2009/QAT/MotoGP/RAC/AverageSpeed.pdf
ロッシ率いるYAMAHA軍としてみた場合は優勝は獲れなかったが,2位(ロッシ)・3位(ロレンソ)・4位(エドワーズ)と開幕戦としては十分なリザルトだったのではないかと思われる。ストーナーしか乗りこなせないDUCATIに比べ,みんなが乗りこなせるYAMAHAという感触を受ける。ロレンソもエドワーズもBSを使いこなしている。流石はトップライダー。コンストラクターポイントはYAMAHAの独走。
今回ストーナーの次にDUCATIマシンを乗りこなしたのは,新人ミカ・カリオだ。もしかしたらストーナー並に乗りこなしてしまうかもしれないので今後の注目。今シーズンのDUCATIワークスにはストーナーの他にヘイデンもいる。ヘイデンは公式練習から全然タイム出ていなくて,昨シーズンのマルコ・メランドリーと同じオーラを感じていたのだが,リザルトを凝視するとヘイデンは最終ラップで自己ベスト更新している。垂れているタイヤでベスト更新というのは評価できる。もしかするとヘイデンはDucati乗りこなせていないのではなく,DucatiとBSのパッケージを黙々と学習中だけなのかも知れないと思った次第。とはいえ16番時計なので決して速い訳ではない。
思った以上にKAWASAKIの仕上がりが良いのには驚いた。ただKAWASAKIは開発終了したようなので今後劇的な変化は望めそうにないのが残念な限り。
ホンダワークスのペドロサは怪我してろくに歩けない程の体なのに参戦し走りポイントも獲った。凄まじい精神力を感じた。同じくドビチオーゾは初めてのワークスマシンで良い仕事をしたと思う。
やっぱ最高峰クラスはスゲーライダーだらけだわ。
今シーズンから始まったシングルタイヤルール。果たして本当にシングルタイヤなの?ロッシやストーナーだけにはスペシャルコンパウンドタイヤを出したりしないの?などと穿った視線でも眺めていたが,歴然とした差は見受けられなかったので,完全にシングルタイヤルールが徹底されているように思った。
とにかく今シーズンも楽しませてもらうぜ!次は茂木の日本GP!今年はテレビ観戦で楽しむぜ!
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