今シーズン初めて天候に恵まれたスペインGP。公式練習から予選そして決勝まで全てドライで行なわれた。各チームじっくりセッティングを出してマシンを仕上げることができたに違いない。
GP250の青山選手の優勝は超嬉しい!非力なHONDAをよくぞ表彰台のテッペンまであげてくれたと感謝すら覚える。HONDAが速いから勝つのではなく青山博一が強いから勝ったというレースに映った。とはいうもののヘレスサーキットのコースレコードを更新したのでこの男伊達じゃない。今後どれだけ青山選手の強さが出せるサーキットがあるか勘定はしていないが,事と次第じゃチャンピオンが見えるんじゃないかと思っている。いやチャンピオンを獲って欲しい!お願い!!!
MotoGP予選ではロレンソ,ペドロサと地元ライダーがワンツーと決め,ストーナー,ロッシと並ぶ。トップに目下4強と言われる4人ライダーがグリッドを構えレッドシグナルブラックアウト。
レース展開はペドロサが得意のスタートダッシュを決め先行逃げ切りを図る。ロッシは会心のスタートとはいかずロレンソ,ストーナーにフタをされた。ロレンソとストーナーを一人ずつ料理をして2位になったときはトップを走るペドロサとは1.5秒近くの差が開いていた。今回のレースは見所はここからのロッシの追い上げだ。時折ファーステストやサーキットレコードを更新するなどして毎周ペドロサとのギャップをコンマ1秒ずつ削ってゆく執念の走り。後半になりペースが落ちてきたペドロサを捕らえ残り10周であっさりとパスする。そして今度は逆にペドロサとの差を付けてゆく。
結果としてロッシの今季初優勝となったレースだったが,今回の優勝の意味は大きいと思う。というのは地元サーキットを知り尽くしたペドロサを実力でねじ伏せた勝ち方はペドロサに対して相当な精神的ダメージを与えることになったと思うからだ。ペドロサは地元サーキットだし昨年も勝っているだけに絶対の自信があったに違いない。それをロッシに追いつかれて抜かれるというのは一番痛い負け方をしてしまった。痛い負け方をしたのはこのペドロサだけではなくロレンソも同様と思う。ロレンソは後半猛プッシュし3位のストーナーに挑んでいったが気持ちが空回りして自爆(フロントから奇麗なスリップダウン)してしまった。彼も地元サーキットだったから絶対の自信があったに違いないのに自爆とは痛いに違いない。BSタイヤに慣れていないという言い訳はあるが地元で表彰台に立てないのはこの後も引きずるのではないかと思う。
俺が思うに結果として強さが光ったのは,優勝したロッシと3位のストーナー。ストーナーはテクニカルなスペインヘレスサーキットを苦手としているにも関わらず表彰台に乗れたという意義は大きい。さらにいうと直線の短いヘレスで直線番長DUCATIが表彰台に乗ったのも今年のDUCATIはコーナリングマシンへ進化している現れと思った。まぁ乗りこなせているのはストーナーただ一人という気がしないでも無いが...
巷は4強と騒いでいるがスペインGPを観た私見としてはロッシとストーナーだけは抜きん出ていると邪推した。
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