秋の全国交通安全運動につき秩父の林道いくよりはガッツ木更津エンジョイスだろうと判断しアクアラインを640円で抜けチェックイーン。
いつものように保安部品を外し,タイヤの空気圧を抜く。コースはドライかつハードパックなので1.0まで落とすとパンクの恐れもありそうなのでタイヤ空気圧は1.2Kgf/cm² にした。水準器をみるとリアサスのサグが出ていなかったのでエアサス空気圧を9.0barにして、コースイン。
9.0bar
受付した時に全コース内容が変わったことを教えてもらったのでまずはスローペースで下見。エンデュールコースBを走り始める。まるで別コースに感じる。以前に比べタイトターンが増えた。またタイトターンの切り返しなどもありXchallengeのガタイじゃ辛いぞなどと思いながらコースを覚える。もちろん木更津らしいダイナミックなコースレイアウトもある。3速いや4速まで入るロングストレートはそのひとつだろう。
軽く1周を走り終え2周目。まだコースは覚えていないが少しペースを上げながら走る。思いのほか滑る。当然流れる。タイヤの両サイドはまだまだ十分に山はあるが真ん中は2〜3部山くらいだろうか。今日走ったらタイヤ交換だ!などと走りながら思う。右タイトターンでブレーキングミスというか思った以上にグリップしねぇ。フロントが勝手に流れてスリップダウン。ダメージなし。
気をとり直し再び走り始める。3周目に入る。タイトターンを抜け,気持ちの良いストレート!正確にはストレートといっても若干曲がっていて小さめのギャップ(小ジャンプポイント)がふたつある。当然,全開でしょう。タイトターンを1速で抜け2速,3速と全開のままシフトアップ,ひとつ目のギャップを飛ぶ。
ロングストレート
さらにふたつ目のギャップに向けて走る。スタンディングポジションで視界と低重心を確保。ふたつ目のギャップは若干左に曲がっている。前の周で外側(右側)のラインを走っときにグリップ悪いし,気持ちよく飛べなかったので内側(左側)のラインを使うべくライン変更すべく内足に重心を寄せつつ開ける。
内側(左側)ラインへ
その時だった。ラインがかわってない。リアが流れてる。グリップを得るために一瞬アクセルを戻したかと思うが,そのままXchallengeとともに激しく左に倒れギャップの真ん中に塞き止められるようなかたちで止まった。
転倒直後,後続車の迷惑にならないようにマシンをコースサイドに寄せねばと思ったったものの,息が出来ない。胸を強く打ったのだろうとすぐに理解した。ブレストガードの有り難みを知る。しばらくすると息が通るようになると思いまずは立ち上がり,倒れたXchallengeを起こしコースサイドへと,引き上げようとしたら胸に激痛は走る。マシンはそのままにしてエンジンがかかっていたのでキルスイッチでエンジンだけ止める。まずは息を整えようとコースサイドに移動,少し落ち着いたのでマシンを気合いで起しピットまで戻ることにした。ハンドルは大きく曲がっていたが叩いて直し修理完了。エンジンも掛かった。ラッキー。クラッチを繋ぎゆっくり進め始める。ギアをかえようとしたらつま先に何も引っかからない。悪い予感を感じつつ。マシンを止めて覗いてみる。
ギアシフトスピンドルぽきり
やっちまったぁ。ギアシフトスピンドルが根本から吹っ飛んでいる。良くまぁこんなとこ折れるなぁなどと我ながら感心しつつ。修理代高そうという予感も騒ぐ。幸いなこととしてはギアは3速まで入っていたのでこのままでも自宅まで帰れそうという下心が湧いた。純正チェンジペダルはお高いので現場に戻り散策。ついでに現場検証を行なう。
スリップ初盤スリップ中盤スリップ終盤
現場検証すると流れるはずも無いようなところでスリップが始まり(スリップ初盤),どんどんスライド幅が広くなり(スリップ中盤),最後に倒れているとしか思えない角度でのスリップ痕(スリップ終盤)。嗚呼なんで転んだのだろう?と思わんばかり。タイヤの山が減っていたから?公道走行OKなFIM公認エンデューロタイヤだったから?公道走行NGのモトクロスタイヤにすべきだった?タイヤ空気圧をもっと抜くべきだった?1.0Kgf/cm²にすべきだった?エアサスの圧上げ過ぎ?8.5barにすべきだった?いやそもそもライディングがヘタレだったからだな。
そうこうしているうちにチェンジペダルをコースサイドの草むらに発見。
シフトペダル根本付き
とりあえずこれでパーツ代1万円を軽減できたと胸を撫で下ろす。ピットに戻り保安部品をつけて家路につく。ピットでヘルメットを確認すると頭も地面と激しく当たったこと認識する。ARAIのヘルメットだったから気絶ぜずにすんだのかも。結果オーライ。
ヘルメット
3速固定でも最高90km/hは出るので最高速度80km/hのアクアラインは法令遵守で走る。びゅんびゅん抜かれまくり危険を感じる。そんなことなら4速でぶっ飛ぶべきだったなどと思うがしょうがない。アクアラインを降りて環八。こっちは快適。適度に渋滞しているので3速でも十分。ただ高架橋の登りで発信する時は半クラ多様しないといけないのでクラッチ痛めないように気を使う。どうにか片道50km強を3速固定で走りきり自宅到着。
自宅につきウェアを脱ぐ。左に転んだので左半身にダメージがある。ただプロテクタで完全防備していたので外傷は軽く擦りむく程度。泥だらけだったので風呂に入り泥を落とす。キレイになったところでやっぱり左胸に痛みがあるし,左脛も大きく腫れているので接骨院に行くことにした。接骨院で左胸と左脛のレントゲンを撮る。
休日診療なのか医師にやる気を感じないが,レントゲンをみながら「なんともない」と言い放つ。「強い打撲だけたったのですね?」と返しつつ「深呼吸できないんです。」と告げると,医師が肋骨のレントゲンを見直し始め「ここが12番目,11番目,10番目問題無し。9番目ここ折れてるね。」と骨折箇所を指差す。たしかに骨がずれていた。全治3〜4週間という。
左脛のレントゲンには俺の美しい骨が写っていた。骨折無し。こちらは打撲のみ。ラッキー。丈夫な体に生んでくれた親に感謝。ガエルネブーツとFOXニーガードにも守ってもらった。
ということでウェストベルトのようなバストバンドを胸に巻き痛み止めと化膿止めを処方してもらい病院を後にした。
肋骨折ってわかったこととしては,咳ができない,爆笑できないなど生活に制約があるが,デーブスペクターをみなければどうにかなりそう。ただ骨をくっつけるためにバイクはしばらく自粛だな。ボディパンプも自粛だな。WiiFit Plusでリハビリかな?ということでスポーツの秋はあきらめモード。ならば音楽の秋ということでサックス練習にいそしもうとモチベーションをあげる俺だった。
お大事に。。。オイラも気をつけます。
投稿情報: matt | 2009/09/23 20:46
大丈夫すかー?
投稿情報: たにぃ | 2009/09/23 21:29
なんだか修理代すごそうだなー
普通、そこからは壊れないだろと。
デーブスペクターがツボな件についてはスルーしてみる
投稿情報: ぜ | 2009/09/24 00:02
mattさん;
経験不足なんだろうけど,想定外の挙動ってあるんですね。
気をつけてください。
たにぃさん;
ご心配いただきありがとうございます。大丈夫っす。
撮り溜めているクローン・ウォーズをみまくろうかと...
ぜさん;
そうなのよ。普通壊れないとこ壊しちゃったのよ。
バイクも俺もあたりどころがよっぽど悪かったんだね。
投稿情報: しげっち | 2009/09/24 10:11
本当に甘く見ています。最初の夜は、胸部出血が心配で寝れなかった。それなのに、動き回る始末。って私も3ヶ月前は、足首骨折で松葉杖&車いす仕様、仕事していた身。動けない辛さは分かるけど、もう少しがまんしてもらいたい。皆さん何とか言ってやってください。
投稿情報: 妻 | 2009/09/30 20:28