スーパーテネレが戻ってくる。いつ出るかは良くわからないが昨年のモーターショーでもコンセプトモデルを発表しているのでやる気があるのは感じていた。ただモーターショーでは車体やスペックをまったく想像できないモックアップにもならないイメージ展示だったので,実体はベールに包まれたままとなっていた。
ところが昨年末からちらほらその実体が漏れ始めた。
YouTubeでみつけた動画から分かる範囲でスペックを抜き出してみると
こんな感じ。気になる単語をかいつまむ。UBSはFJR1300AEでも採用しているブレーキシステム。YCC-TはR6やR1で採用している電子制御スロットルのこと。D-MODEはR1が採用しているエンジン出力特性をマッピングする機能。おそらく標準モードの他に,ツーリングとダートくらいは用意するだろう。270度クランクはTRX850で採用している位相角。radiatorがあるということは空冷ではないことが推測できる。
そしてさらに新しい動画からデザインと排気量を把握することができる。
デザインに関しては1分9秒あたりから,排気量については2分16秒あたりに車体のサイドカバーに1200と記述がある。つまり1200ccって思うのが自然。
1200ccという排気量を知るまでは800〜1000ccでライバルはBMW F800GSと思い込んでいた。ところが1200cc。1200ccといえば今までBMW R1200GSの独壇場だったマーケットにYAMAHAが殴り込みをかける事になる。F800GS眼中なしかい。それはそれで楽しいじゃないか!R1200GSはBMW伝統のフラットツインで最近4バルブやらHP2 SportsなどではDOHC化もなされてはいるが空冷。一方Tenereは水冷。しかもTRXでトラクションを稼げるエンジンとして実績のある270度クランクを踏襲しているので軽さとパワーだけじゃなくトラクションを期待させてくれる。心配なのはYAMAHA初の1200ccツインエンジンだと思うのでこの点はヒトバシラー的要素がある。
デザイン的にはR1200GSを連想してしまう程似ているが,フラットツインではないのでBMWよりスリムだと思われる。スリムと言えばKTM 990ADVがあり軽さと速さを持っている。Super Ténéré 1200のライバルにもなりそうだ。個人的にはKTM程の速さは期待しないが軽さと信頼性は期待したい。さらに
Super Ténéré 1200はグリップヒーターの標準装備であってほしい。
年度末のモーターサイクルショーでもう一皮剥けたSuper Ténéré 1200情報を入手したい。
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