- 安い
PowerTapが良いのはわかっているがホイールもあわせて揃える必要があるので軽く10万を越える代物。がPowerCalは1万円程。10分の1の価格で今までわからなかった自分の出力を把握できるのは有り難い。 - 軽い
自転車乗りにとって「軽さは正義」なのは自明。PowerCal(45g)は最新型PowerTap G3Cハブ(315g)よりも軽い。つまり正義でしょ! - だいたいあってるw
PowerCalが出てしばらく経つし,多くの方がインプレ書いているし,俺はPowerTap持ってないのでデータの正確性に言及する事はできないが,PowerCalは長時間のデータはPowerTapと五分,逆に短時間データは信憑性に欠けると言われている。このことはPowerCalを使い始めてからのデータをパワープロファイルに当てはめても推察できたので晒してみる。
注目すべきはパワープロファイルの5秒と1分の値。5秒のときは極端に高く(世界トップクラス),1分のときは極端に低い(一般未満)。20分以降は自分の場合「まずまず」に分類されるので,5秒・1分のあからさまなバラツキはPowerCalの仕様と切り捨て無視するのが得策だろう。あなたの脚質が最大瞬間パワーに命をかけるスプリンターではなく,最大平均パワー(20CP,FTP)の方が気になる方はPowerCalが役立つと思われる。 - 自転車乗り換え楽勝(ポータビリティー)
個人的にPowerCalの最大の特徴はポータビリティーだと思っている。自分はジテツー用と決戦用の自転車の2台を持っている。その両方でパワーを容易に計測できる。だってブラジャーもとい心拍ベルトをつけるだけで済むからね。自転車だけじゃなくホイール換えても大丈夫だし,クランク換えても関係なし。もしPowerTapで真面目にパワーを測ろうとするならば全てのホイールをPowerTap対応にしなければならない。それだけで凄い出費。また,もしお気に入りのホイールがPowerTapに対応してないとそれで終わりってことになる。自分はシマノが好きなのだが,今秋発売になったWH9000-C35-TUを発売直後に使い始めてもPowerTapの対応を待たずにPowerCalでパワー計測始める事が出来た。クランクにつけるパワーメーターも数種出ていてクランクならばホイール交換に左右されないが,自転車を交換すると終了ということになる。ペダルで計測するタイプも同様だ。蛇足になるがGarmin Vectorの出る出る詐欺を頑に信じているのでPowerCalでお茶を濁しているという説もアリ。
- 外気温に依存
PowerCalは心拍を動作原理としている。心拍を積分して出力を算出していると邪推するが,元の心拍が低ければ出力も低くなる気がしてならない。というのはPowerCalを秋に入手し冬まで使ったのだが外気温が下がるに連動し出力が下がっている。
月毎の平均心拍・平均パワー 月 平均心拍 平均パワー(20CP) Oct(神無月) 131bpm 175W(231W) Nov(霜月) 126bpm 167W(231W) Dec(師走) 120bpm 155W(219W) - おそらく若者向け
さらに心拍話になるが,一般に年齢を重ねる毎に最大心拍値は下がると言われている。よくある公式は最大心拍=220-(年齢)というものだ。つまり年齢が高い程,最大心拍値は低くなる。20代の若者と40代の親父とでは単純計算で最大心拍は20bpmの差がある。どうもPowerCalにはこの差を埋め合わせてはくれないようだ。さらにはパワーは体重に依存する。同じパフォーマンスを出すためには,体重に比例したパワーが必要ということだ。やはりこのあたりも考慮されていないようだ。PowerCalを購入した時に,初期設定で自分の年齢と体重を設定できるのではないかと期待したがそんな設定は全くなく,CycleOpsが身勝手に想定した年齢,体重を元にパワーを出しているのだと思う。 - 255bpm問題
多くのサイトでも取り上げられている問題だが,自分が使っているGarmin Forerunner 310XT でもこの255rpm問題は発生する。具体的には止まってペダル漕いでいないのでケイデンスは0rpmを示すべきなのに,なぜか255rpmになってしまうという問題だ。Garminの設定でAuto Pause有効にしておけば実害は無いハズ。しかし,自分の場合はPowerCalの副作用でAuto Pause機能がおバカになるようで,止まってもPauseにならないときがある。ただ,それは序の口で,懸命にもがいている時になぜか勝手にAuto Pauseが働いてしまうという問題も出た。これはちょっと悲しいぜ!だから最近はAuto PauseはOFFっている。
実はこの問題どうにかならないか,GarminとCycleOpsの両サポート窓口に治らないものか?問い合わせてみた。結果は,両者とも自分ではなく相手のセイにした。つまり最悪の返事しか届かなかった。現状妥協するしかないが新たなGarminファームウェアが出れば治ってくれるのではないかと密かに期待している。
それでもPowerCalは頼もしいと思う。無いよりいいし,高価なPowerTapに比べたら精度は甘いかもしれないが,自分のパフォーマンスを測る物差しがあるというのは嬉しい。Stravaだって楽しめるしGoldenCheetahも楽しめる。PowerCalを得てから自分の練習方法も変わった。
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