1年振りのもてぎ7耐ソロ(正確には第3回もてぎ7時間エンデューロGW)。1年前は4周目に落車に巻き込まれDNFとなったゲンの悪いレース以来となる。レース後,佐野厄除け大師に向かい厄払いしたのを思い出す。今回はリベンジとして3つの目標を立てた。ひとつ目は完走,ふたつ目はノンストップ7時間,3つ目はクラスシングルフィニッシュ。ということでスタート。結果はクラス27/124位と目標ふたつのだけ達成。しかしシングルフィニッシュは遠く及ばなかった。何が悪かったか?以下,言い訳を書き連ねてみる。
最大の言い訳はボトル5本は重過ぎた。ノンストップ7時間を達成するにはボトル4本では厳しいのではないかという観念に苛まれ5本にした。今までは休憩1回つまり1ストップで7時間の経験はあったが今回初めてノンストップを挑むにあたりボトル5本は必要だと考えた。というのは最初の1時間は集団のペースが早いからボトルの水を飲む暇がないにしてもその後は1時間強で1本飲み干すペースだと5本必要と考えたからだ。フレームのボトルケージに2本,サドルにボトル3本の計5本だ。ボトル1本約750ccのドリンクが入るのでボトル本体の重量も含むと1本約800g,5本で約4kgとなる。そう4kg!その重さはスタート直後の直線坂で痛感する。スタート直後のペースアップに追従すべくダンシングしたら,ペダリングのたびにサドルに居座るボトルがダンシングのタイミングより若干遅れて揺れ動く。変な横揺れがフレームを狂おしく身をよじらせハンドルに響きダンシングを妨げる。車で例えるならばカウンター後のお釣りのような感じで前に進まない。よく考えりゃサドルの先に約2.4kgの重りがつくんだもんいつも違うしバランス悪いの当たり前だよね。ダンシングするのは得策じゃないと判断しシッティングで登るようにした。ペースアップが落ち着き無難にちぎれて一人旅になってからは毎周直線坂終わってからの下り区間で水分補給をしていたが1時経ち2時間過ぎてもまだ1本目のボトルがあかない。2時間半でやっと1本完飲。日差し強くなく気温もさほど上がっていなかったのでボトル消費が伸び悩んだ模様(笑)。でもこれから日差し強くなるかもしれないのでボトルを投げ捨てずに走行し続ける。空ボトルとサドルの満タンボトルとを交換しダンシングしてみるが,まだ変なお釣りがあるのでダンシングは封印。4時間あたりでやっとボトル2本消費。ダンシングするとまだお釣りがある。日が高くなり日差しが強くなり気温が上がってきた(風も強くなった)。走りながらこれより気温上がっても7時間でボトル使い切れないことが明確となり作戦失敗を自覚する。今さらボトル捨てても手遅れなので,開き直ってプランB発動。人より多目のウェイトハンディーで完走する練習と割り切ることにした。時間にして半分以上が経過しコースを走っている自転車を眺める限りボトル5本積んでいるのは自分だけなことにも気付いていた。ちなみに多いライダーでも4本だった。1年振りのもてぎ7耐だったので自分の耐久レースの勘が狂ってしまっていたようだ。そう言えばスタート時点の気温が低めだったので,あの時点でボトル4本にするということもできたし,3本にもできたかもしれない。まぁそんなことを後悔しつつ周回を重ねる。5時間半あたりでやっと後ろ3本のボトルを飲み干した。まだ前に2本残っているけれど,直線坂でダンシングしても狂おしく身をよじるようなお釣りがなく登れるようになった。いよいよダンシング解禁!といきたいところだが,もはや脚がなくなっていたのでダンシングし続けることは困難になってたのは自明。ただレース中盤はインナーに入れないと登れなかった直線坂をアウターだけで登れるようになり,10分後半まで落ち込んでいたラップタイムも10分前半に戻せるようになったので多少の効能はあった。
6時間が過ぎたあたりでこの日一番の痙攣を食らう。ちょうど下り区間で少し脚を休めようとペダリング止めた瞬間に両脚つった。脚とめ続けたらもっとヤバイと察しだましだまし脚を回しつつ,ドリンクを大量に飲み,さらにジャージに忍ばせていたMag-onを補給しことなきを得た。そういえばレース中に何度もつりそうになったが,そんな時のためにジャージに忍ばせていた2RUNや金メイタンやアミノバイタルGOLDなどのサプリを摂り凌いだ。何が一番効くかまではよくわからないがどれも痙攣を一時的にでも抑え込んでくれたのは確か。今回ドリンクは大失敗だけど補給食はほぼ成功。前述のサプリとは別にジェル系飲料を30分にひとつという計算でジャージにつめていた。中盤の苦しい時にほぼ毎周口に押し込んだりしたけど売り切れにならなずに済んだのはよかった。ただしミニ羊羹2個は売れ残った。やっぱレース中だとミニ羊羹といえど食べにくいね。
重く(笑)苦しかった7時間だったが,ボトル1本は完全に手付かず状態で完走。プランB達成!?
結果は個人的に納得のいくものではないけど1年ぶりの完走は嬉しいし良い練習になったに違いない。昨年DNFの後に向かった佐野厄除け大師に今一度感謝!
反省点:走行ログを眺めてみたら2年前に完走したときよりもラップタイムが落ちている。当然ながらパワーも2年前より出ていない。2年前は怖いもの知らずだったのか?老化(経年劣化)なのか?消極的で追い込みが足りなかったのか?ピーキング失敗か?ウォームアップ失敗か?カーボローディング失敗か?単にボトルが多かっただけか?それともそれら全部か?秋のもてぎ7耐はツールドおきなわの1週間前とお日柄が悪い。参戦するか微妙だが今後のレース活動のためにしっかり原因をつきとめ対応せねばなるまい!
PS 機材メモ。Garmin Edge 1000は5時間半でLow Batteryの警告が出たものの7時間走りきることができた。Edge 1000のfirmwareは3.00,Vectorのfirmwareは3.30とレースウィークに出たばかりの最新firmware。Cycling Dynamics ON,PS/TE ONと最新firmwareで入った節電モードを一切使わず辛うじて電池持った。シマノSM-EWW01ワイヤレスユニットも付けていたから何かとバッテリーに負担かかる状態だったにも関わらず試走など含めて7時間以上と使えたのも成果かもね。Di2の詳細情報はこちら→ http://di2stats.com/rides/view/3216
細かい話だがレース前にVectorのバランスが左が強く出てしまった。バランス(左右):59% /41%,トルク効率(左右):71%/51%,ペダルスムーズネス(左右):20%/14%。もてぎに向かう前にトルクレンチ使ってVectorの左右の締め付けトルクを30Nmで合わせたのだがイマイチだったのかもしれないし,レース当日にキャリブレーションをしなかったのが原因なのかもしれない。もちろん走りのバランスが悪かったことも考えられる。もっと細かい話だと,サイクリングダイナミクスのポジションデータを拾うことができた。合計ダンシング時間3:01,平均ダンシングパワー164 W,最大ダンシングパワー509 W,合計シッティング時間7:02:37,平均シッティングパワー142 W,最大シッティングパワー667 W。圧倒的にシッティングが多い。もう少しダンシングしていた気もするがVectorが検知できない程の半端なダンシングだったのだろう。ダンシングのパワーがシッティングより低いのは言わずもがなデス。
主な自転車セッティング:LOOK695SR,フロントチェーンリングLOOK 52/36T,リアカセットCS-9000 11-28T,ホイールWH9000-C35-TU,フロントタイヤContinental Competition 22C,リアタイヤContinental Competition 25C,サドルケージXlab Carbon Wing + XLab Gorilla Cage。ショートインプレとしては,Continental Competitionはグリップ良い分スピード乗らない気がした。もてぎならGP4000の方が良いかもしれない。XLab Gorilla Cageのホールド力は半端ないね。もてぎサーキット走行にそのホールド力はオーバースペックな気がしたが,舗装の悪い道の振動やギャップ等でボトルがずりあがり突然落っこちるというような心配は全く考えられないホールド力だった。後半たぶん200キロあたりからチェーンのオイルが切れた。ギアの切れが悪くなり,かすかな異音を発した。ワコーチェーンルブリキッドあたりを入手し対策打ってみたい。
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