連休中の自主トレはまだまだ終わらない。向上心溢れる勘違い中年親父はまたも教則本を購入した。かれこれ十冊くらい買っている。今回購入したのは「はじめてのジャズ・アルト・サックス」(以降はじめて)だ。著者・奏者は「アルト・サックスのしらべ」(以降しらべ)シリーズと同じ緑川英徳氏なので模範演奏は期待できる。
購入動機は「はじめてのジャズ・アルト・サックス」の「はじめて」という言葉に釣られた。「はじめて」と冠言葉がついているくらいだから,ジャズの雰囲気が「はじめて」の,つまり万年初心者中年親父も味わえるだろうと思ったからだ。リットー(http://www.rittor-music.co.jp/category/score_sax/index.html)で視聴をしてみると,しらべシリーズと重複する曲があるものの簡単なアレンジになっているように聞こえる。これは期待できると確信しアマゾンでポチットな。アマゾンは連休中にも関わらず中1日で配達してくれた。到着後,模範演奏CDをiTunesに取り込み中衝撃事実判明!!!
全然「はじめて」じゃないのだ。リットーで紹介されていたイントロにあたる部分は確かにしらべシリーズよりも簡単なアレンジになっているが,アドリブ部分に入ると難易度マックスって感じ,当然しらべシリーズよりも難しくなっている。模範演奏というよりはもろジャズCDという感もある。しかもスイングガールズ程度のジャズしか楽しめない親父にとっては結構濃い難解なアドリブだったりもする。
譜面を眺めてみると,自分にとっては最初の2曲だけがどうにかこうにか鳴らせるレベルで,残りの20曲は雲の上のレベル。しらべシリーズで例えるならば,2曲目以降の難易度が☆☆☆以上と邪推する。テキストには吹き易くオリジナルコードよりは一度下げましたと,心やさしい気遣いを感じされるが,難易度☆☆☆☆☆が難易度☆☆☆☆になった程度で,到底自分の到達できるレベルではない。さらにしらべシリーズとの重複する曲が22曲中8曲ある。どれも別アレンジで使い回しをしているわけではないので制作者が気合いが感じされるが,アドリブはしらべシリーズよりも気合いが入った分,難易度アップしている。
結局はじめてという冠言葉の前に,「クラッシック極めた人のための」というという捕捉をつけたくなった。つまり「クラッシック極めた人のためのはじめてのジャズ・アルト・サックス」だ。
自分のスキル不足を棚にあげて,「はじめてのジャズ・アルト・サックス」を酷評するのは申し訳ないので,最後にフォローしておくと,音楽CDとして十分楽しめるものだし,中級者以上には楽しめる紙面だと思われる。ただし自分はしばらくは聞く専門になりそうだ。いつの日かカラオケCDとセッションを組んでみたいものだ。
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