六発目は大型二輪と並行して行なわれる普通二輪試験者に対して不合格を告げる「発着点へ戻ってください」という放送が試験序盤走行中の自分の耳に入ってきた。ちょうど一時停止中だったため自分に告げられたものと勘違いし,どこがマズかったんだぁ?採点厳しぃ!などと妄想しつつチンタラ発着点に戻ると「コース違う」とミスコース扱い。一発試験ではミスコース自体は減点の対象とならないがミスしたコースから本コースへ戻る迄も採点の対象となる。どうにかコースを修正し途中からの試験再開とはなるが集中力はもはやゼロ。メリハリ走り等できず短制動終了後に二度目の「発着点へ戻ってください」コール。試験官曰く「加速不足。加速しないなら大型乗る必要ないでしょ。直線はちゃんと加速すること。」とごもっともな指摘。ミスコース中のチンタラ走りが大きく減点されたと思われる。そろそろ受かるつもりだった俺は凹みながらも「受かる見込みありますか?」と尋ねてみたところ「うん」とは頷いてもらった。
六発目もいつもの短制動終了後「発着点に戻ってください」放送。つまり不合格。試験官のコメントはまたも加速不足。さらに左折時の膨らみを指摘された。加速不足克服のため左折立ち上がりから加速体制に入ろうと対策をとったのが裏目ってコーナー出口で膨らみ過ぎていたようだ。加速不足が課題なのは相変わらずだが,教官から「短制動は良かった。」と初めてのお褒めの言葉。ゴールは近いのか?
という前振りにて八発目へいざ!
四十親父の挑戦
八発目を受験する自分はなんと40才になっていた。出来れば30代のうちに大型免許取りたかったと思っていたがしがないサラリーマン。そう簡単には現実逃避できなかった。この際,色々ぶっちゃけると一発試験を受ける日は午後始まる試験に備え午前中近所の非公認の練習所で練習を行なっている。そこで前々回からコースの片隅でフルロック八の字練習をやり始めた。実はこれが一番自分のためになっている練習だと思っている。フルロック八の字って地味だが実はちゃんとバイクをコントロールできないとと奇麗にラインを描けない。視線,姿勢,アクセルワーク,クラッチ,ブレーキ,体重移動,タイミングなど数え上げればキリ無いが,短時間で練習効果をあげるのに持ってこいだと思うのだ。前々回はうまく描けなかった。視線がダメだった。前回は右ターンがロックまで切れなかった。原因は姿勢だった。今回は自分で納得できるロックツーロックの八の字が描けるようになったので,前回の受験から3週間経っているが今度こそ合格と思って挑んだ。
序盤の一本橋はバッチリ10.4秒。スラロームも波状路も完璧。ところがしょうもないところで足付きミス。踏切通過直後左折にて事前に2速にシフトアップしたつもりがニュートラルになっていてバランス崩しおっとっとの足付きだった。膨らまずにコンパクトに回ることばかりに気を取られた。トドメは短制動でスピード出し過ぎ。40キロのところ47キロで突っ込み。11m以内に止まらなかった。発着点へ戻れコールがかかった。講評にて教官も年甲斐も無く通いつづける親父の顔を覚え始めたのか?少しは見応えのある走りになってきたのかアドバイスが優しくなった。「どうした?途中迄合格すると思っていたよ」と現在のワタクシにとっては最高の褒め言葉を頂いた。いつもの加速不足は一度も指摘されなかったのでそれだけでも嬉しい。「走りは良かった。左爪先が開いているので次回は直すように。」と荷物をまとめ帰り支度をしている自分に近寄って細かいアドバイスも頂いてしまった。
もしかしてゴールは近い!?スキルアップもさることながらメンタル面強化も課題かもしれない?
四十親父でも大型一発合格するぞ!いや合格してみせる!
いよいよですな
年内に合格しやがれください
投稿情報: ぜ | 2006/12/01 13:45
とても、参考になりました。
わたし45才。ひとからは、10才は若くみられることも、まれにありますが、50までには、ほしいとおもい。今のうちに。。
しかし、なかなか取れませんでした。
がんばってください。
どうした?途中迄合格すると思っていたよ。は、嬉しいですね。自分もこうなりたい。
投稿情報: yui | 2007/06/20 23:29
yuiさん,はじめまして。
大型免許取り半年,大型バイクに乗り始めそろそろ2ヶ月になりますが,日々精進ですね。
八の字フルロックターンは時々やっていますが,いまだ極めておりません。マイバイクなのに情けない。
一発試験ではメリハリが重要だと思います。一般道ではトッ捕まるくらい加速と一般道では後続にパッシング浴びるくらいの超低速左折がアピールポイントかと思います。
安全運転技術習得のため,二輪車交通安全教室に参加してみようかと思うのですがいまだ参加出来ていません。
投稿情報: しげっち | 2007/06/21 00:31