けたたましい消防サイレンが何度も響き渡る。近所で火事が発生した。他人事ではない。我が家に影響はないか確認する必要がある。そしてちょっと見物したいと野次馬根性もありビデオ片手に現場近くに行く。すでに多くの消防車。家からは距離があることを確認。携帯で自宅に待機するよう一報を入れる。燃え上がる炎,立ち上がる火柱,舞い上がる火の粉,次第に足はすくみガクガクと小刻みに震える。そんな中に果敢に立ち向かう消防士たち。日頃の鍛錬を発揮し,たじろぎもせず一瞬の無駄もなく消火活動を行なっている。真剣勝負の消防士たちの姿を迷惑にならないあたりから見守る。勇敢な消防士。まさにFire Fighterだ!映画でしか観たことのないバックドラフトの世界が目の前で繰り広げられている。消防士,マジ尊敬。
火が治まり始めた頃「人の不幸を撮るな!」と酒臭いガテン系野次馬の一人から突っ込みが入る。確かにその通り。周囲でカメラやビデオを持った連中がクモの子散らしたように退散する。俺もビデオ撮るのを止めた。退散せずにいたら執拗に因縁をつけられたがスルー。ばつが悪くなったのか酔っぱらい退散。でもそれを言うなら野次馬全員に「人の不幸を見物するな!」という論理も成立するのではないかと思う次第。
こんなとき近隣住民として何をするべきかという命題を自問自答しながらまだまだ集まる野次馬の流れに逆らい家に戻った。
しばし考えたが命題の答えはでなかった。今できること「火の用心」。久しぶりに町内会防火パトロールに参加しようと思った。
ちなみにビデオは自宅待機させた家族に火の怖さと消防士の勇敢さを伝えるために利用するつもり。百聞は一見に如かずだ。
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