つま恋はなんと今年2度目。1度目はBMW GS Challengeの会場となった長野県の嬬恋で,2度目が今回YAMAHAヤマハサクソフォンキャンプの会場となる静岡県のつま恋。大好きなバイクとサックスを同じつま恋で楽しめるのは単なる偶然じゃないと身勝手に解釈した。ちなみに嬬恋は「つまこい」と濁らず読み,つま恋は「つまごい」と濁って読む似て非なるものでることを,つま恋に来て学習した。
つま恋ミュージックガーデン
そのつま恋にはミュージックガーデンという音楽専用の施設があり,防音のしっかりした分厚いドアを持つ大中小大きさの異なるスタジオが10室程ある他に,百人以上に収容できるホールもあり,俺にとっては人生で初めてそして最高の環境でサックスを学べる。思いっきりスルーしてたけどスタジオ全室にグランドピアノが入っているのって改めて考えてみると凄いことだ。
2日目のレッスン前に俺は閃いた。というのは自分の練習曲としてかれこれ1年以上吹いているカノンを持ち込んだのだが,それより最終日の発表会で披露する曲をそれなりに吹けるようにすることが最も優先度が高いと感じたからだ。というのは朝イチで行なったアンサンブル練習にてメンバーの足を引っ張っているのは明らかに自分だと感じたからだ。「美女と野獣」と「スワニー」の2曲。「美女と野獣」はメンバー5人が全て異なるパート(ソプラ,アルト1,アルト2,テナー,バリトン)を吹く。つまり手を抜けないのだ。ミスった途端にハーモニーが崩れるからね。俺はアルト2担当。でも本当のアルト2ではなく,ムズイところはアルト1の高校生に吹いてもらうというかなりオミソなアルト2なのだ。それでも足を引っ張っていることが明らかだったので徹底練習が必要と痛感した。どうせ基本がなってないので基本を練習するのは「カノン」でなくても一向に構わないという考えもあった。
レッスンが始まった時に先生にアンサンブルの曲を練習したいと提案し「美女と野獣」の練習に入る。聞き覚えのあるメロディー部分は吹けるのだが,編曲者がテンポや音で遊んでいるところは譜面を眺めても音が出てこない。また短い曲なのに4回も転調するのに戸惑い半音ずれを連発する。先生に手本を吹いてもらったり譜面にリズムや臨時記号を書き加えてもらったり一緒に吹いたりしてレッスンを進める。一通り吹いた頃に先生からリードに指摘を受ける。石森の3番を使っていることを伝えると。なんか音がジャズっぽいから他のに換えてみようということになり,新たなリードを使うことになった。
RICO GRAND CONCERT SELECT
RICO GRAND CONCERT SELECTというもの。先生曰く少し抵抗感が増えるかも知れないということだったが2〜3分吹いたら慣れた。これで俺のリードは決まった。さらに先生よりマウスピースをもっと浅くくわえることを教わる。些細なことかもしれないが今まで自分では決して気付かなかったこと直々にもらうことで楽にそしていい音が出せているような気になる。ありがたや。ありがたや。他にも沢山教えてもらい超充実した45分間のレッスン終了。
レッスン後にちょっと息抜き!試奏をしてみた。
会場にはなんとヤマハのカスタムモデルすべてのサックスが持ち込まれ,自由に試奏できるようになっている。すべてというのはソプラノ,アルト,テナー,バリトンの他に,(クラッシック向け)カスタムEXと(ジャズ向け)カスタムZ,さらに金銀などの色すべてが揃っている。本数を数えたわけじゃないが軽く20本はあると思われ。日頃管楽器ショップでもお目にかかれない程の品揃えだと思うし,売る気満々の店員に取り憑かれること無く自由に吹くことができるというまたとないチャンスでもある。その中でも特に珍しいと思われる黒いアルトサックスを試奏してみた。
YAS-82ZB
見た目が黒いからブラックコーヒーのような音なのかと想像していたが,俺が吹いた超個人的なイメージとしては同じ黒でもココアのような甘さと優しさを感じた。また俺の初期型62Sと比べると,小指の操作するキーの反応が速いと感じたし,低い音が楽に出るとも思った。
他にも百万円以上する金メッキのゴールドプレートのEXやZも吹いてみたりしてまたとないチャンスを楽しんだ。俺でも奇麗な音が出せるんだと一瞬錯覚してしまったが,高いのを吹いてみたということ以上の感動はなかった。
夜になり,先生方というよりも日本のトップレベルのサックス奏者が一同に会したミニコンサートが行なわれた。一人ずつ2〜3曲吹く。ぶっちゃけ俺みたいな素人には理解できない難しいクラッシック。聞くところに寄ると現代曲というらしいが,何拍子かなんて想像すらできない曲を奇麗な音色と凄まじい指使いで吹いていた。辛うじて理解できたのはクラッシックでは田中靖人先生のチャルダッシュとジャズコースの講師タダセイこと多田誠司先生の超絶アカペラドナリーとノリノリのドントストップザカーニバル。やっぱ俺はクラッシックでもジャズでもノリがある曲じゃないとダメだわ。身勝手に裏読みすると表向きミニコンサートとあるが,実は講師陣によるガチバトルだったのではないかと邪推する。だから受講生や観客らにはお前らついてこいくらいの勢いで玄人向けのバリバリの楽曲を吹いたのではないだろうか。まぁそれもアリだと思うが俺がプロモーターなら一人一曲だけは素人向けのを吹くことにしたいと思った。
PS
YouTube探したらバリトンを吹いている田中先生のチャルダッシュを発見。ちなみにミニコンサートではアルトを吹いていた。
ドナリーをご存知ない方のためにジャズの神様チャーリーパーカーを召し上がれ!
しかしミニコンサートをみて思ったのは何拍子かわからない現代のクラッシック曲とノリの無いジャズは似ていると思った次第。もっとも両方とも俺が理解できないということから同じに分類してしまっている帰来はあるが,同室の連中とも呑みながら語ったら同意を得られたのであながち誤りでもない気がした。
素晴らしい日々を過ごしてらっしゃる感じですね^^
プロの演奏も聞けて
練習もして
楽しいアンサンブル
いや苦しいこともあるアンサンブル
みんな身になると良いですね^^
投稿情報: サックス | 2009/09/01 18:03