パールイズミの期間限定商品ヒーターグローブ(HG-02)
・ヒーターシューズカバー(HS-02)
を入手し千キロ程走り,いじり倒してみたつもりでいるのでインプレを書いてみる。
インプレの前に購入経緯としては昨シーズンまではおててのこたつを使っていたが,中国製だからか縫製が甘いのは妥協したものの,使い始めてすぐに断線して片手が使い物になくなりメーカーサポートに連絡し直してもらい事無きを得たつもりが半年間の保証期間が切れたとほぼ同時に中国製バッテリーが壊れ(別売バッテリー買う気ないので),今シーズンの使用はあきらめざるを得なかった。パールイズミの期間限定商品のヒーターグローブ・ヒーターシューズカバーの存在は昨シーズンから知り興味を持っていたが,いざ購入を決意した時には既に販売終了となっていた。自分は冬場もノーテンキにジテツーする自転車バカなのだが,厳冬期のジテツーで手先足先が冷えるのだけはどうにも我慢できないので快適に過ごせるならばと思い,HG-02・HS-02の発表が出るや否や現物みずに自転車屋に注文を入れたのだった。
ヒーターグローブ(HG-02)
発表直後に注文したもののすぐには発売にならず手元に届くまでしばらくの間は,パールイズミの中では最強の0℃対応を謳うウィンドブレークサーモグローブにアソスのインナーグローブを忍ばせ二重にして使っていたが,朝のジテツーでは指先が痺れ感覚がなくなる状態にはなっていた。HG-02が届き同じような朝のジテツーで使う。
HG-02はバッテリー出力を4段階に調整できるが最強で試す。電源を入れると1分もすれば指先が暖かくなる。5本指ではなく3本指のグローブは自転車の操作に支障がありそうに思えたロードバイクのブレーキ操作,シフト操作に何ら不自由はない。逆に3本指である分,人差し指と中指,薬指と小指がついて保温効果もありそう。技術的にヒーターパネルを小型化できないために3本指にしかできなかったのではないかと邪推するが,暖かければ問題ない。
で,肝心の暖かさ,快適さなのだが,朝の冷え込みが残る中のジテツーは思ったより暖かくない。霜が張ったり,水溜まりに氷が張っているような早朝のサイクリングロードを時速30キロで走ると,ウィンドブレークサーモグローブ+インナーのときに比べれば,確かに指先は痺れることもなく指先の感覚がなくなることもないのだが,暖かく快適とは言えるレベルではない。最悪ではないが走ることができる。ちなみにHG-02とインナーという組み合わせでも使ってみたが返って寒く感じたので一度試したが実用的ではないと判断し,インナーとあわせて使うのはあきらめた。
ちょっと後悔している点としては試着もせずに注文した点だ。パールイズミのグローブはいつもXLサイズなのでヒーターグローブも迷わずXLサイズを注文した。が,若干大きめだった。Lサイズでも良かったかも。そのせいかヒートパネルが心なしか遠めになり快適に至ってないのかもしれない。この他にもサイズの問題の可能性があるが親指のパネルの角度が悪くまるで暖かく感じない。
サイズ以外の残念な点としては,バッテリーだ。なんと中国製。おててのこたつで使っていたバッテリーとは異なるものだが同じ中国製なので一抹の不安を拭えない。バッテリーに4段階の出力調整があったりビープ音が鳴ったりとスペック好きには堪らない仕様に思えるが最強が弱く感じる自分にとっては無用の長物。できることなら中国製じゃなく国産にして欲しかった。ぶっちゃけエネループKBC-L27Dであれば良かったと思う。出力調整はできないがフルパワーとOFFしか使わない俺にとっては必要十分だし,USBで充電できるので専用充電器を持ち歩かなくても済む。たしか昨シーズンモデルはバッテリーがUSBコネクタだったと記憶しているので最新モデルもそうであって欲しいと期待し,確認せずに注文したのを多少なりとも後悔している。
あと個人差がある話かも知れないが,気になる点としてはバッテリーの位置だ。バッテリーは手首上側に配置されるのだが上ハンドルで走っているときに曲げた手首とバッテリーが若干干渉する。気になる人は気になるかもしれない。
ヒーターグローブで快適だったのは,サイクリングロードを通らない街中を抜ける早朝ジテツー。気温は吹きッ晒しのサイクリングロードより気温高いし,ストップ&ゴーも多いので指先冷えず実に快適だった。ちなみに日中での利用は電源OFFで十分対応できる。
バッテリーの持ちはカタログ通り。最強モードで約4時間。他のモードは試していない。残容量と出力表示を兼ねるLEDインジケーターは案外便利。細かい話になるがバッテリーを充電するときや,電源を入れたとき,出力調整した時に,LEDインジケーターだけではなく小さなビーブ音も鳴り視覚と聴覚で確認できるというのはちょっと愛嬌を感じる。充電中のバッテリーのLEDはナイトライダーするので一見の価値あるかも(笑)
ヒーターシューズカバー(HS-02)
ヒーターシューズカバーを入手するまでは,ウィンドブレークロードシューズカバー+トゥカバーの間に靴用の使い捨てカイロを挟み込み使っていた。乗り終わったらカイロをジップロックにしまうという節約術もあわせて活用していた。で,ヒーターシューズカバーを投入した訳だが,購入翌々日にとある事情で壊れてしまった。
早朝サイクリングロードでケイデンス上げて走っていたら,バッテリーの飛び出しを抑える面ファスナー(マジックテープ・ベルクロ)が遠心力に絶えきれなくなったらしくバッテリーが袋から飛び出し空を舞い落ちた拍子に割れて壊れてしまった。そのときのケイデンスは120rpmくらい。ちょっとケイデンスあげると足首にあるバッテリーが回転に連動して揺れる事は気付いてはいたがいとも簡単に飛び出し壊れてしまうとは思わなかった。
バッテリーをしまう袋はグローブもシューズカバーも同じもので飛び出しを抑える面ファスナーも同じ大きさのものを使っている。グローブは回転しないから遠心力等考慮しなくても問題ないと思うが,シューズカバーは遠心力は当然かかる部位なのでグローブ同じ面ファスナーが通用しないという考えは設計段階で想定できなかったのか疑問に思う。しかもグローブはバッテリー袋が露出しないように二重構造になっているのに,シューズカバーはバッテリー袋が露出しているのでバッテリーが飛び出たら即終了ということになり安全対策万全とは言いがたい,今イチな設計だと思わざるを得ない。
のっけから苦言ばかりだが,さらに苦言を続けると暖かさという度合いでは,ヒーターシューズカバーよりもウィンドブレークロードシューズカバー+トゥカバーの間に靴用使い捨てカイロを挟んだ方が快適なのだ(しかも軽い)。もちろんヒーターシューズカバーは出力最強での話。ただ,支度時間を考えるとヒーターシューズカバーの方に若干部があるので利点はないわけではない。
ちょっと脱線するがウィンドブレークロードシューズカバーとヒーターシューズカバーに共通して今イチな点とこの際挙げてしまうと,カバーつま先部の引っかかりが浅いようで,信号などでストップ&ゴーしているうちにめくれてあがって外れてしまうことが度々ある。パールイズミじゃないシューズカバーではこのような経験が無いのでまんざら俺の使い方が悪い訳ではないと思っている。この問題はトゥカバーを重ねると回避はできる。
書きながら思いついたが,ヒーターシューズカバー+トゥカバーにすると快適になりそうな気がしてきた。ナルハヤで試さねば!
そうそう大事な事を忘れていた。ぶっ壊れたバッテリーは自転車屋の神対応により新品に無料で交換していただいた。ありがたや,ありがたや。
まとめ
酷評ばかりになってしまったが,ヒーターグローブ(HG-02) ・ヒーターシューズカバー(HS-02)に物足りなさは感じるが全然ダメということではない。俺は使うつもりだ。なぜならこれでも最強と思うからだ。しばらく使ってみて,パールイズミはきっと次のようなライダーを想定したいたのではないかと想定した。
インプレの前に購入経緯としては昨シーズンまではおててのこたつを使っていたが,中国製だからか縫製が甘いのは妥協したものの,使い始めてすぐに断線して片手が使い物になくなりメーカーサポートに連絡し直してもらい事無きを得たつもりが半年間の保証期間が切れたとほぼ同時に中国製バッテリーが壊れ(別売バッテリー買う気ないので),今シーズンの使用はあきらめざるを得なかった。パールイズミの期間限定商品のヒーターグローブ・ヒーターシューズカバーの存在は昨シーズンから知り興味を持っていたが,いざ購入を決意した時には既に販売終了となっていた。自分は冬場もノーテンキにジテツーする自転車バカなのだが,厳冬期のジテツーで手先足先が冷えるのだけはどうにも我慢できないので快適に過ごせるならばと思い,HG-02・HS-02の発表が出るや否や現物みずに自転車屋に注文を入れたのだった。
発表直後に注文したもののすぐには発売にならず手元に届くまでしばらくの間は,パールイズミの中では最強の0℃対応を謳うウィンドブレークサーモグローブにアソスのインナーグローブを忍ばせ二重にして使っていたが,朝のジテツーでは指先が痺れ感覚がなくなる状態にはなっていた。HG-02が届き同じような朝のジテツーで使う。
HG-02はバッテリー出力を4段階に調整できるが最強で試す。電源を入れると1分もすれば指先が暖かくなる。5本指ではなく3本指のグローブは自転車の操作に支障がありそうに思えたロードバイクのブレーキ操作,シフト操作に何ら不自由はない。逆に3本指である分,人差し指と中指,薬指と小指がついて保温効果もありそう。技術的にヒーターパネルを小型化できないために3本指にしかできなかったのではないかと邪推するが,暖かければ問題ない。
で,肝心の暖かさ,快適さなのだが,朝の冷え込みが残る中のジテツーは思ったより暖かくない。霜が張ったり,水溜まりに氷が張っているような早朝のサイクリングロードを時速30キロで走ると,ウィンドブレークサーモグローブ+インナーのときに比べれば,確かに指先は痺れることもなく指先の感覚がなくなることもないのだが,暖かく快適とは言えるレベルではない。最悪ではないが走ることができる。ちなみにHG-02とインナーという組み合わせでも使ってみたが返って寒く感じたので一度試したが実用的ではないと判断し,インナーとあわせて使うのはあきらめた。
ちょっと後悔している点としては試着もせずに注文した点だ。パールイズミのグローブはいつもXLサイズなのでヒーターグローブも迷わずXLサイズを注文した。が,若干大きめだった。Lサイズでも良かったかも。そのせいかヒートパネルが心なしか遠めになり快適に至ってないのかもしれない。この他にもサイズの問題の可能性があるが親指のパネルの角度が悪くまるで暖かく感じない。
サイズ以外の残念な点としては,バッテリーだ。なんと中国製。おててのこたつで使っていたバッテリーとは異なるものだが同じ中国製なので一抹の不安を拭えない。バッテリーに4段階の出力調整があったりビープ音が鳴ったりとスペック好きには堪らない仕様に思えるが最強が弱く感じる自分にとっては無用の長物。できることなら中国製じゃなく国産にして欲しかった。ぶっちゃけエネループKBC-L27Dであれば良かったと思う。出力調整はできないがフルパワーとOFFしか使わない俺にとっては必要十分だし,USBで充電できるので専用充電器を持ち歩かなくても済む。たしか昨シーズンモデルはバッテリーがUSBコネクタだったと記憶しているので最新モデルもそうであって欲しいと期待し,確認せずに注文したのを多少なりとも後悔している。
あと個人差がある話かも知れないが,気になる点としてはバッテリーの位置だ。バッテリーは手首上側に配置されるのだが上ハンドルで走っているときに曲げた手首とバッテリーが若干干渉する。気になる人は気になるかもしれない。
ヒーターグローブで快適だったのは,サイクリングロードを通らない街中を抜ける早朝ジテツー。気温は吹きッ晒しのサイクリングロードより気温高いし,ストップ&ゴーも多いので指先冷えず実に快適だった。ちなみに日中での利用は電源OFFで十分対応できる。
バッテリーの持ちはカタログ通り。最強モードで約4時間。他のモードは試していない。残容量と出力表示を兼ねるLEDインジケーターは案外便利。細かい話になるがバッテリーを充電するときや,電源を入れたとき,出力調整した時に,LEDインジケーターだけではなく小さなビーブ音も鳴り視覚と聴覚で確認できるというのはちょっと愛嬌を感じる。充電中のバッテリーのLEDはナイトライダーするので一見の価値あるかも(笑)
ヒーターシューズカバーを入手するまでは,ウィンドブレークロードシューズカバー+トゥカバーの間に靴用の使い捨てカイロを挟み込み使っていた。乗り終わったらカイロをジップロックにしまうという節約術もあわせて活用していた。で,ヒーターシューズカバーを投入した訳だが,購入翌々日にとある事情で壊れてしまった。
早朝サイクリングロードでケイデンス上げて走っていたら,バッテリーの飛び出しを抑える面ファスナー(マジックテープ・ベルクロ)が遠心力に絶えきれなくなったらしくバッテリーが袋から飛び出し空を舞い落ちた拍子に割れて壊れてしまった。そのときのケイデンスは120rpmくらい。ちょっとケイデンスあげると足首にあるバッテリーが回転に連動して揺れる事は気付いてはいたがいとも簡単に飛び出し壊れてしまうとは思わなかった。
バッテリーをしまう袋はグローブもシューズカバーも同じもので飛び出しを抑える面ファスナーも同じ大きさのものを使っている。グローブは回転しないから遠心力等考慮しなくても問題ないと思うが,シューズカバーは遠心力は当然かかる部位なのでグローブ同じ面ファスナーが通用しないという考えは設計段階で想定できなかったのか疑問に思う。しかもグローブはバッテリー袋が露出しないように二重構造になっているのに,シューズカバーはバッテリー袋が露出しているのでバッテリーが飛び出たら即終了ということになり安全対策万全とは言いがたい,今イチな設計だと思わざるを得ない。
のっけから苦言ばかりだが,さらに苦言を続けると暖かさという度合いでは,ヒーターシューズカバーよりもウィンドブレークロードシューズカバー+トゥカバーの間に靴用使い捨てカイロを挟んだ方が快適なのだ(しかも軽い)。もちろんヒーターシューズカバーは出力最強での話。ただ,支度時間を考えるとヒーターシューズカバーの方に若干部があるので利点はないわけではない。
ちょっと脱線するがウィンドブレークロードシューズカバーとヒーターシューズカバーに共通して今イチな点とこの際挙げてしまうと,カバーつま先部の引っかかりが浅いようで,信号などでストップ&ゴーしているうちにめくれてあがって外れてしまうことが度々ある。パールイズミじゃないシューズカバーではこのような経験が無いのでまんざら俺の使い方が悪い訳ではないと思っている。この問題はトゥカバーを重ねると回避はできる。
書きながら思いついたが,ヒーターシューズカバー+トゥカバーにすると快適になりそうな気がしてきた。ナルハヤで試さねば!
そうそう大事な事を忘れていた。ぶっ壊れたバッテリーは自転車屋の神対応により新品に無料で交換していただいた。ありがたや,ありがたや。
酷評ばかりになってしまったが,ヒーターグローブ(HG-02) ・ヒーターシューズカバー(HS-02)に物足りなさは感じるが全然ダメということではない。俺は使うつもりだ。なぜならこれでも最強と思うからだ。しばらく使ってみて,パールイズミはきっと次のようなライダーを想定したいたのではないかと想定した。
- 待ち乗りライダー
- サイクリングロードを20キロ以下で走る
- ケイデンスは80rpm以下
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