1年前から出る出ると噂が尽きなかったGarminのペダル型パワーメータは4月1日にRallyという名前で発売された。Vector4という名前にしなかったのはVectorは初代,2代目Vector2,3代目Vector3ともに電池周りの接触トラブルが多く悪評が染み渡ったので避けたのではないかと邪推している。個人的にVector初代→Vector2にアップグレードし使い続けていたが昨年夏に壊れ,なかなかでないVector4に痺れを切らし日々Vector3を買うべきかFavero Assioma DUOにするか迷いまくっていたがRallyの発表とともにAmazonでポチり4月2日に到着した。
Rallyのスペックはいろんなメディアにあるので割愛するが,悪評高かった電池周りの構造を見直し接触トラブルを徹底的に抑え込んだようだ。ただAssiomaのように充電式ではなく電池なのはちょっとダサいね。
ともあれRallyを入手したので初代Vectorから愛用している逆ネジ対応のトルクレンチ(ParkTool TW-2)を使い規定トルクの35Nmで締め装着完了。あ,Rallyはシマノペダルにも対応したのが目新しいポイントとなっているが,昔LOOK695買った時におまけでLOOK純正高級カーボンペダルがついてきた経緯からLOOKペダルを使っているので,RallyのペダルはLOOKにした。
Garmin Vector2が壊れてから用意したのはGT-Roller専用のパワーメーターのGT-ePower。正確には実装感あふれるGrowtac GT-Roller M1.1(生産終了)をスマートローラー化し,ZwiftやRouvyで使いまくっていた。コロナ禍ということで専らバーチャルライドなのでGT-ePowerだけで困っていなかった。しかしGT-ePowerはぶっちゃけなかなかのチートデバイスで,自分で言うのもなんだがVector2よりもパワー多めに出ていると薄々気付いていた。GT-ePower使い始めてからZwiftではZwiftPowerカテゴリでA+,RouvyではいくつかのTTコースでコースレコード獲得してしまった。好き好んでチートしているわけではないので後ろめたい気持ちを拭えないでいたので,今後のバーチャルライドのためにも測定精度±1%のRallyには期待せざるを得ない。
折角なのでGT-ePowerとRallyを比較しつつRallyのインプレしてみたい。RouvyでIRONMAN 70.3 Gulf Coast 40kmをGT-ePowerとRallyを使って走ってみた。Rouvyに連携したのはGT-ePowerで,RallyはGarmin Edge1000で手動計測。結果は40km,55分59秒,平均時速42.9km,平均ケイデンス90rpm。残念ながらGT-ePowerの力を借りてもコースレコード更新できず7位に終わった。パワーデータの違いは以下の通り。
項目 | GT-ePower | Rally | 誤差 |
平均パワー | 291W |
241W | -21% |
最大パワー | 450W | 354W |
-27% |
最大平均パワー(20分) | 299W | 251W | -19% |
Normalized Power |
297W | 243W | -22% |
精度±1%のRallyを信じるならば,GT-ePowerは概ね2割増のチートデバイスということを今更ながら認識することができた。
今後はZwiftもRouvyもパワーメーターはRallyに変更するが,今までの記録をどうやってリセットするかが今後の課題。
RALLYは日本で128000円(税抜),アメリカで1199$,1$≒107円なので今の為替よりお得なのお気付きでしょうか?値付けした頃はいまより円高だったのではないかと邪推。Garminが戦略的な値付けをしているなら良いけど,為替連動しているなら値上がりしてもおかしくない状況と思う。迷っているならお早めの決断が吉かもね。
まだ数回しか使っていないが,Rallyは以前使っていたVector2よりもキャリブレーションが早くなった気がする。また高ケイデンスもちゃんとカウントしてくれるようになった気がする。今後気付いたことがあれば書くかもしれない。
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