MFJが環境問題に対処するため2ストロークエンジンの終了宣言をした。といっても今すぐではなく全日本ではGP250は2009年,GP125は2010年と少し猶予がある。チャレンジカップ・エリア戦はさらにもう一年の猶予がある。
GP125の代替は現在のGP-MONO(250MONO(仮)と改名予定)と説明されている。
GP250についてはまさに終了ー。なのだが実質的にはST600になると思われる。環境問題への対応については同意するがST600が実質的後継カテゴリになるという流れを個人的に危惧している。というのは
走るために生まれてきた頑丈フレームのGPカテゴリと一般ピープル向け市販車かつガチガチレギュレーションST600だと素性があまりに違い過ぎて危険がイッパイと素人ながら思ってしまうからだ。メーカーとしては市販車と適当なキットをだして逃げてしまえばいいだけかも知れないが,ライダーはレースに出るために許される限りのチューニングをする。幸か不幸かエンジンだけはパワーできたりするので,限界の低いヤワな市販車フレームにフルパワーエンジンのせて走ることになりライダーへの負担が増える。極論すれば有望なライダーの芽を摘む事にもなりかねない。つまりこの風潮は健全たる二輪モータースポーツの発展につながらないと思うのだ。
世界に羽ばたくライダーを育てるためにライダーへのリスクを極力減らしもっと安全で丈夫なマシンを出すべきだと俺は思う。まぁMFJの考えている事と,メーカーの考えている事は違うようなのでメーカーがよきに取り計らってくれれば打開策はあるのかもしれないが。。。
モトクロスは早々と2ストロークから4ストロークへの移行は経験済みというかほぼ完了状態なのだが,2ストローク125ccは4ストローク250ccとなり,2ストローク250ccは4ストローク450ccになった。モトクロスの考えをロードレースにそのまま持ち込むのは性急かもしれないが俺はモトクロスの様に2ストローク250は4ストローク450が妥当じゃないかと思う。そして市販車ベースではなくGP250を継承したGPカテゴリで,つまり450MONO(仮)というものを新設すべきだと妄想する。
MotoGPの運営母体であるDORNAとFIMも2010年でGP250を廃止し2011年から市販車4スト600ccへの移行を健闘している。600ccは人気もあるしそれが世界共通のレースカテゴリになればバイクは売れるだろう。マーケット至上主義というかこれが世界の流れなのかと思うと寂しい。今はMFJやFIMに安全なレギューレションの確立,メーカーにはしっかりしたマシン作りを期待するしかない。
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