先月の話になるが大好きなQuartet SPIRITUS(カルテットスピリタス)のコンサート情報を入手し妻を道連れにすみだトリフォニーホールいった。会場まではドライブを楽しみ入場。日頃,ブザー音のようなヘタレな俺のサックスしか聞いていない妻に本物のサックスの音を楽しんでもらいたいとデートを企画したのだった。
コンサートはQuartet SPIRITUSが作曲家集団Cueの楽曲を演奏するという企画もの。楽曲は初演ということなので予習のしようもない。ただCueという作曲家集団は東京芸大出身者からなり現代曲を得意としているらしい。現代曲ってリズムとかハーモニーとかぶっ飛んでるイヤンな雰囲気満載っていうか,トーシローの俺には山下洋輔や日野皓正の現代ジャズ並に理解不能な分野なので多少の伏線を張り,最前列には座らず2列目座ったものの,コンサートが始まり悪〜い予感的中。
サックスのキーを勢い良く抑える音を打楽器として利用する演奏方法は初めてQuartet SPIRITUSのコンサートで燃えよドラゴンのテーマを聞いたことがあったので奏法は楽しむことができたが演奏は?。何拍子かなんて愚問の世界。ノリ?ハーモニー?たわけ!って感じ。フラジオやスラップタンギングを多用する曲ではスピリタスのウマさを十二分に認識することはできたが音だけでは魅了はされなかった。他にも専門的には重音というらしいが,サックスをあり得ない運指で吹くと偶然へんな音が重なって出たりするのだがそんな音を使った曲まであった。美しいとは1bitも思えず,サックスの悲鳴に感じた。サックスのメッキ剥がれるんじゃないか?楽器痛むんじゃないか?とまで思った。B級ホラーに使われそうな音色。きっと作曲家はドSで,このコンサートは何かのプレイなのかとまで思った次第。
およそ2時間全6曲の最後の楽曲だけは少し楽しめた気がしたが,もしかしたら不協和音プレイにMの喜びを感じ始めたのかも知れない。
ぶっちゃけ現代ジャズでもコードという暗黙の掟があるだけ秩序ある音符の発散で済むから現代曲より聞きやすいのかもと邪推した。
ということで
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